「君は強いからね。」そう言われても。 そんな自覚などあるはずもない。 選択していくのは自分だし。 決めていくのも自分だから。 「あーぁー。そういうのをね、ポジショニングトークって言うんだよ。」 そうですね。 そうでした。…

これまでにたくさんのバーを巡ってきたけれど。 この落ち着いた佇まいに安心感を覚えた。 ドアを開けて入った瞬間に。 森林の中にある別荘に来たような匂いがして。 ふわりと包む空間に。 一瞬にしてバーの雰囲気に身を委ねた。 バ…

たくさんの人と会って。 様々な話をする中で。 日本人の優しさと優柔不断さの狭間に。 わからないことも、有能でないことも。 それでいいのではないかと思いながら。 ワインの香りを楽しみながら。 深い味わいに身を任せて。 知り…

バカラバーなんだからさ。 カクテル頼めばよかったのに。 そうだったそうだった。 バカラバーでした。 美しいグラスを眺めながら。 すぐお店の人に声をかける。 これはなぁに？ これはどんな感じ？ おすすめはどれ？ ミステリア…

つい。 一言加えてしまって。 言葉を反芻しながら。 適切だったのか、そうでなかったのか。 リーダーとしての資質や自覚。 組織づくりの難しさや面白さ。 醍醐味を感じながら。 それぞれの適材適所があるように。 それでいいのだ…

好きなものに囲まれて。 好きなものを目にする。 自分が使わなくても。 誰かが使う姿をみて。 それで幸せな気持ちになるのならと。 自分の誕生日に。 使って欲しいものをプレゼントした。 娘はそれを喜び。 同じように大切にして…

「君の言葉の選び方は昭和の香りがするよね。」 「文章言葉も多用するんだね。」 「それ、今の子達は意味通じないんじゃないの？」 「それは褒め言葉として受け取っておりますが、よろしいでしょうか。」 そういう私を面白がり。 ま…

知らない自分が出てくる時の驚きと言ったら。 私の中の奥の奥の奥に住んでいたらしい。 恐る恐る顔を出し。 いつでも引き返せるように様子を伺う。 未知の存在に遭遇するのは。 他者だけでなく。 自分の中にも潜んでいるらしい。 …

スケジュール調整をしながら。 優先順位を考えて。 重要だけど、緊急じゃないこと。 でも、今やっておくといいことをして。 緊張と弛緩を間を行き来しながら。 バーはそういう居場所なのだとしみじみと感じる夜だった。 Bar t…

「ごめんなさい。ちょっとそれ以上は控えてください。」 食事をしながら。 ある話題が私の心をえぐる。 これでも４０年以上生きてきて。 女だということを自覚させられたことが幾度もあった。 その最初の違和感は小学３年生頃だろう…