「ごめんなさい。ちょっとそれ以上は控えてください。」
食事をしながら。
ある話題が私の心をえぐる。
これでも40年以上生きてきて。
女だということを自覚させられたことが幾度もあった。
その最初の違和感は小学3年生頃だろうか。
近所のスーパーで。
知らないおじさんに声をかけられて。
「ねぇ、『切腹』って知ってる?」と言われ。
黙っていたのか、知らないと答えたのかは覚えていない。
「あのね、ここをね、すっと切るんだよ。」
そう言って、私の下腹部を触っていった。
全くの面識のない人で。
そのことを親には話せないままだった。
それでも、一瞬の触られた恐怖は残って。
私はそのスーパーに二度と行きたくないと思った。
忘れていた記憶だったけれど。
まざまざと思い出してしまった。
そういう不可抗力があることを。
子供や女性で経験する人の割合はどのくらいなのだろう。
自分が黙っていれば、それ以上自分が傷ついたことを自覚しなくて済むし。
言葉にすることが自分をより被害意識を自覚させられるのだから。
そういうことがその後も幾度かあったけれど。
全部無かったことにしようと封印していく。
その夜は、一つ紐解かれた記憶が引き金となって、次々と思い出されて。
苦しくて切なくなった。
私が頑なに心を閉ざす理由は、ここにもあった。
不意に思い出した夜に。
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