さんかく亭(小樽)

広い市場ではないけれど、そこには鮮魚を扱う活気に溢れていた。 1月の小樽。 寒くないわけがない。 もしかしたら、 荒天で帰りのフライトが出ないかもしれないという情報。 まさかね。と市場に寄り道をした。 「お刺身、盛り合わ…

坐忘林(客室編)

ここで過ごすために訪れた。 佇まいはその本質を現す。 経験値は滲み出る。 浅い経験も武器になり、 重ねた体験は魅力の深さとなる。 食べたもので身体が作られるのならば、 見聞きし、経験し、思考したもので精神が作られる。 表…

坐忘林(朝食編)

「お忍びで来る方も多いんですよ。」と言う。 私の顔を見て、アナウンサーの誰々に似ているという会話の流れだった。 そんな気さくな雰囲気も好き。 和食に合わせた器なのに、 まるでアフタヌーンティーのようなセッティング。 想い…

坐忘林(バー編)

そこはとても静かな空間だった。 「ここはデザイナーさんがどの角度から写真を撮っても画になるようにと、 計算されて造られているんです。」 「本当は、ここはリネン室になる予定だったんですけどね。 デザイナーさんが、それじゃイ…

坐忘林(茶の坐編)

初めて訪れる時は、いつも無防備。 事前調査の期待値を、見事に振り切ってくれた。 直前に訪れていた「ウィンザーホテル洞爺」との対比。 振れ幅が大き過ぎる。 完成された世界観は、全く異なる次元で存在する。 だからこそ、本当に…