vol.74 そうしてまた日が暮れて、朝がやってくる 〜神戸ベイシェラトン ホテル&タワーズ〜

「言葉にしてしまったら、それが全てのような気がして。」
この、自分が発したセリフを久しぶりに思い出した。

当時は、言葉にしてしまうことで現実を受け止める覚悟や器量がなかったのだと振り返るのだけれど。

言語化してしまうことで、自分がなんともちっぽけで、未熟で、惨めな存在なのだと認めてしまうことが怖かったのだと思う。

自責の念だったり、後悔や自分の浅はかさに打ちひしがれ、
それが正当な主張であるかのように振る舞えたことも経験の浅さでしかない。

高校時代は弓道部で。
私大の附属高校に通っていた。
共学だったので、男子が主将、女子が副主将として1名ずつ。

お昼休みは、同じクラスだった主将のW君と一緒に職員室へ。
顧問の先生とのミーティングは、代を引き継いでから1年間続いた。

練習の振り返り記録を毎日欠かさず書いて、先生に提出。
自分に必要なものは、何か。
なぜ、射が安定しないのか。癖が付いてないか。考え方はどうか。在り方はどうなのか。
そんなことを考えながら、日々のノートに記録していたように思う。

ある日の、放課後練習の後の反省会。
部員全員が道場で正座して、顧問の先生からのお説教があった。
何があったのか忘れてしまったけれど、部全体に関わる何かについて、解決できないような何かが横たわっていた時のこと。

「なんで記録ノートに何も書いてないんだ?」という先生の問いに。
「書いてしまったら、それが全てのような気がするので書けませんでした。」

当時から、思っていたことをすぐに口にする。
先生に気に入られるために書いているんじゃない。
それぞれが内省することの記録なのだと。
全体のミーティングの時にわたしは主張した。

無口だった主将が「僕もそう思っていました」と言ってくれたことに驚き。
張り詰めた空気の中、そんな問答があったことが記憶から蘇る。

言葉より先に刺激されるのは感情。
その感情の意味を理解したり、受け止められたりするのには時間が掛かる。
見なかったこと、気づかなかったこと、聞かなかったこと・・。
そういう「無」にする感情を訓練することを、敢えて避けてきた。

喜怒哀楽の感情を押し殺さないように。と、自分に言い聞かせて。
どう感じたのか、自分と向き合う。

感情の湧き出る底のにあるものは、どういうものなのか。
表面まで浮き彫りになって出てくる喜怒哀楽の根底にあるものは何なのか。
向き合いながら、ゴツゴツとぶつかりながら、痣を作ったり、血を流したり、心が砕けたりと、傷だらけになることはいつも通り。

それでも、そうしないと生きていけなくて。

どうなるのかという事実が知りたくて、好奇心を止められなくて、ダメだと言われてもそこへ行きたくなってしまう。

そうして、その性格は今も健在で。
むしろそんな自分が好きなのだけれど、不器用なことには変わりない。
器用に生きることが良しとするのは、誰が決めたの?
どうして、やりたい気持ちを止めるの?
仮説が事実だと実証しないと納得できないだけなのに。

わたしは、こうしたいのだから。と。

心は繊細だ。
鋭利なナイフが音もなくトスッと刺さる時もあれば。
一瞬のうちに砕け散る時もある。
バラバラになった心の破片を眺めながら。
涙が溢れて止まらなくなることもある。

心が砕けるくらいに硬くなってしまうまでに。
何もできなかったのだろうか。

本来、心は柔らかく美しいのだけれど。
美しいまま固まってしまうと、それが元々そうであったかのように錯覚してしまう。

臨界点に達した悲しみの感情の蓋が。
ひとたび壊れてしまったら。
全部が流れ出るまで、止めることは出来ない。

決壊したダムのように。
留どもなく流れ続け、落ち着くまで見届けるしかないのだ。
泣き疲れて眠りにつくまで。
まるで子どものようだと言われても。
そうすることでしか、バランスが取れないのだから。

癒しとは何だろう。

触れることだろうか。
浸すことだろうか。
包むことだろうか。

その温もりに触れた時。
思考が追いつかない反応が浮き彫りになる。

俗世に生きる私は。
今を懸命に駆け抜ける。
今日も愚直に。

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