vol.45 田んぼアートと自然美と。〜奥入瀬渓流夏物語〜

過ぎ行く夏を追いかけるように。
私は旅に出た。

毎月、決め事となった私の旅を。
中二の娘は楽しそうに見送る。

高校受験を意識するようになり。
志望校の話を聞くと。

「あのね、寮のある高校に行きたいの。」
そう言って、目をキラキラさせて語り始めた。

新宿に住み、中学生のうちからディズニーランドに友人と行く環境で。
国内の移動は一人でも行けるように育ててきた。

「分からなかったら、ちゃんと周りの人に聞いているから大丈夫。」
「ママがいない方が気楽でいいもん。」
強気ではなく、本心で言う姿に。

なんなら留学でもすればいいじゃない。
そう伝えると。
「それはちょっとね、やめておく。まだ日本に居たいから。」と、
どうやら行きたい学校があるらしい。

今の中学を選択した時もそうだった。
誰も知らないところに行きたいという本人の意思で。
転校生のような気分で入学し、新鮮な学校生活を迎えながら。
彼女にとって、それが良かったと本当に思っている。

潜在的に持っていたリーダーシップを発揮して、
部長や生徒会での活動に参加する姿を見守りながら。

「まぁ、高校から寮に行く子はそんなに多くはないわね。」
「え、そうなの?」
「そうだと思うよ。家から通える都立の高校とかだったら楽でいいけどねー。」
「もう家から通うのは無理。寮生活したい。ねぇ、ママ寂しいの?」
「全然。むしろ行った方がいいと思ってるから大丈夫。」

(どうして寂しくないのか分かる?)という言葉を飲み込んで。
どこに住んでいようとも。ママはあなたの味方でいるのだから。
しっかりと自己肯定感を育めてきたのね。と私は一人ほくそ笑む。

帰ってくる場所があるのだから。
安心して行ってらっしゃい。
むしろ、受験勉強している姿をママに見せてちょうだい。と願いながら。

実家の母に、この話をしたところ。
「あなたね、自分がアメリカに留学する前のこと覚えてる?」
「え、何?」
「交換留学が決まった時ね、『ねぇ、お母さん。周りが外国人ばっかりだなんて、すっごく楽しそうじゃない?早く行きたい♪』って言ったのよ。あぁ、この子は全然、怖いとか寂しいなんて思わないんだな。って実感したのよ。」

全く覚えていなかったけれど、私らしい。
そういう性格だったということと、そういう環境に育ったというのは大きいのではないだろうか。

弟もそうだった。
高校から実家の長野を飛び出して、東京で下宿をしながら。
3年間を過ごしていた。
そして、私の娘の話をすると「すげーその気持ち分かる。」と驚かずに言った。

それぞれにタイミングがあると思うけれど。
早ければいいとか、遅ければいいという問題ではなく。
その子のタイミングだろう。

娘はそういう性格であったこと。
息子は、違う個性があること。

比べるのではなく。
一律ではなく。
我が子だとしても。
個性がそれぞれ違うのだから。

親の思う通りになんてならない。
期待することはもちろんあるけれど。
その通りにならないとしても、それでいい。

のびのびと育てることとは。
やはり我が子の力を信じることだろう。
私が見ることのなかった世界をたくさん見て来て欲しい。
そうして、私に教えてくれたら。
そんなワクワクすることはないだろう。

とはいえ。
私もまだまだこれから。

たくさんの人と出会い、新しい場所へ訪れたいと思っている。
経験とは、誰にも奪われない自分だけの財産なのだから。

そうして生き生きとした自分の人生を歩めるように。

初めて訪れる奥入瀬渓流の美しさに心を奪われながら。
自分の時間を持つことで。
私は蘇生を繰り返し、自然への畏怖を再認識する。

未来に思いを馳せて。
私はわたしができることを全うし。
今日も牛歩ながらも、自分のやりたい世界観を構築し続けるだろう。

グランクラス (東北新幹線)
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道の駅「いなかだて」青森県南津軽郡 
https://www.michi-no-eki.jp/stations/view/131

田舎館村田んぼアート 
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弘前公園・弘前城
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星野リゾート奥入瀬渓流ホテル 
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八甲田ホテル 
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十和田湖・奥入瀬渓流
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青森空港
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