vol.42 15日間のデトックスと変化とご褒美と。 〜The SHINRA森羅編〜

不本意ながら、乱れたライフスタイルのリズムを取り戻すべく。
「アルコールを断つ」という、実にシンプルな決断をしたのが水無月に入った日だった。

もともとお酒は飲める方で、顔に赤みが差したりすることも、具合が悪くなることもなく。ご機嫌に飲むお酒は、愉快な時間で。強靭な腎臓は父親譲り。毎晩のように酒を煽ったのが、この春の出来事だった。
そう表現すると、ただのアル中のように見受けられるが。実はそうでもなく。
ただ単に、セルフコントロールが緩かったというだけの話だと思っている。

とはいえ、過去のお酒にまつわるエピソードは数知れず。
赤ワインを飲みすぎた夜は、帰宅後に倒れて吐きまくり、血の海さながらに吐血したかのような自室で介抱される姿を弟に激写されたり。
旅先のスモールホテルでは、バスタオル一枚で廊下を歩いたとか。
泡盛を飲みすぎて吐きまくりの刑に遭うとか。
床で片足を上げたまま眠っていたとか。

そういうことが、時々あったりもしたけれど。
だいたい、私の行動なんて理解の範疇を超えるようなレベルではなく。
まぁ、そういうこともあるよね。という程度の飲み方だろうと自覚している。

そんな私の酒断ち期間は15日間に及んだ。
たった半月の出来事だけれど。
心身共に健全さを取り戻したことに驚きと感激と感謝する日々を迎えられたことに、無自覚という恐ろしさと向き合う時間だったように振り返る。

43歳の誕生日を迎えたのが先月のことで。
髪のパサつきや、肌の乾燥・肝斑・シミなどの劣化、体力の低下や、体型の崩れを否が応でも自覚せざるを得ない年頃だった。
たった1年前の自分の写真が、現在と比べてとても若く感じられる。
この先、一年ごとに劣化していくことを想像しようにも、思考が停止するという状況は日常と化していた。

いかんせん、SNSというのもは親切なので、過去のその日というものが自分のタイムラインにこっそりとアップされたりする。
私は頻繁に自分の写真をSNSに公開・非公開を問わず残しているため、記録として目に入る。都度、実感する。
こんな私でも、過去の生き生きとした写真を見ると、その時なりの幸福感があり、当時からする今の未来を想像していただろうか、と思いを巡らしながら。

どうにかなりたい。という目標を掲げながらも。
打破できない自分と。
現状維持という安住に浸りながら、苦悩しているのか、のうのうと暮らしているのかわからぬ状態に。
答えの出ない日々を懸命に生きているのだろうと想像する。

もちろん、自分のことなので。
甘さも強さも決意も。
当時のことを思い出すことは出来るけれど。

私には経験が足りないのだと常々感じながら、またそれでもいいと思いながら生活をしていた。

実のところ、経験を深さで測るのではなく、もうチャレンジするには十分すぎるほどの年齢で。
もしくは、チャレンジするには遅かろうと思えてもいいくらいの年齢に達しているのだけれど。

突き詰めるところ。
何かを成すためには、勇気と痛みと努力の連続なのだということを知るのだった。
「最良の敵は、良である。」どこかで聞いたフレーズに。
なるほど、納得するのはずっと後になってからだった。

館山のホテルに向かう途中。
今年一番の風ですね。と地元の人との会話で気付いた。
山育ちの私は、海風というのはこうも激しいものなのか。という程度で。
知らないということは愚かなことでもあり、強さにもなるということに改めて気づくのだった。

いつもながら。
見事に荒れるその天候に。
スカッと爽やかな晴天だったけれど。
乱れた心を表現するかのように、台風と見まがうかのような強風に迎えられたことに。
どことなく私は安心し。
やっぱり、私の旅はこうでなくっちゃ。と、荒天に安堵するのもどうかと思いながらも。
いつも特別で、なくてはならない私の再生するための時間を確認する。

翌朝の富士は、めったに見ることができない輪郭を現し。
前日の強風のおかげですよ。とホテルのスタッフから説明を受けた。

私の記憶だと。
富士山は結構な頻度でご機嫌なのだけれど。
よく美しい富士を拝ませてもらっていると思いつつ。
憧れを抱きつつも、執着心はないのだと知るのだった。

かくして、期間中の葛藤は並々ならぬのもであったにも関わらず、私の禁酒期間は瞬く間に過ぎていった。
かつての美髪を取り戻し、身体の浮腫みが引けて。
なにより心が健全になったような気がする。

そういう日々の繰り返しの中で。
自分を律することが出来なくなるという時点で、緩さ生じていることになる。
もともと自由な思考だけれど。
自由とは守らねばならないルールの上に存在するので。

その何もかもから離れてしまうとなるということとは、また別なのだと。
我を戒めて。

凛としながらも、筋を通し、軸を曲げず、自分のあり方を追求する時間を持つことにしようと誓うのだった。

仮に自分が作った轍だとするならば。
何度でも均して。
はみ出て。
新しい道を歩めば良いのだということを。

今いる日常が、万人の常識ではないのだということを。
旅に出て。
触れて。
視野を広げながら。

自分らしさを守ることと。
自分を超えてゆくことを。

そして、また。
来月の旅に備えるのだった。

THE SHINRA 森羅
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Ocean Gate 103
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