vol.96 高校受験を控えた息子の母の気持ち〜長野えびす講煙火大会〜

W受験だけれど、別々に対応できているのが唯一の救いというところだろうか。
今年度の4月を迎えてから、本格的に大学受験の娘の進路、高校受験の息子の進路でサポートに入っていた。
ちなみに夫にも相談しながら・・ではあるが、夫には特にこだわりがない。
必然的に、いろいろ関わりたい、知りたいという好奇心旺盛の私が、母として誰よりも口を出し、学校見学や、三者面談などをサポートするようになっているのは驚くことでは全くなかった。

なので夫には、こんな風に考えて、こんな風に受験する予定だから、「あとは、金銭面のサポートをよろしくお願いします。」という塩梅。
実はこのスタイル、これはこれでお互いに余計なストレスが掛からないのでいいのだろう。
夫婦揃ってこだわりが強すぎたりすると、意見が一致すればいいのだけれど、方向性が違ってくるとなかなか困難な気がする。

これまでリコ旅の記録には、娘のことがよく出てきていたが、息子の進路に関してはあまり触れてこなかった気がする。

娘の場合、寮生活(高校)にすると決意したり、大学受験も強い意志があってのことだったので、他の大学をほとんど見てこなかった。
また高校(自己推薦)・大学(カトリック推薦)という単願だったため、複数受験をした経験がない。
そもそも、中学校も区立だけれど学区を越境している。
中学入学初日には、転校生気分で知り合いゼロからスタート。
高校ももちろん、知り合いゼロ。
そう思うと、娘はなかなかのパイオニアな人生で面白い。

よって、上の子がいるとしても、私にとって、都内の高校受験事情の知識がない。(娘の時は当事者意識がないため、学校で説明をしていたように思うが、記憶にない。)

そんな状況で、二人目の我が子ではあるけれど、一人目の気分を味わいながら、私立志向の我が家(というか私)なので、今年度からいよいよ本格的に私立高校巡りを息子と共に、時に私だけで行ってきたりした。

学校祭、学校見学、個別相談など、先輩ママたちからは、ネットでの予約はすぐに埋まるから早めの行動を!とアドバイスをもらいつつ。
春が過ぎ、あっという間に夏休みも終えて、秋の季節を感じることなく冬を迎えている。

単願推薦、併願優遇、一般受験・・・などという内容の理解をしながら、知識を深めていく。
中学3年生の成績と照らし合わせて、内申点が何点あって・・など、苦手な算数の計算。(そのくらい覚えてと言われそうだけれど)
1学期の成績を提出していいとか、2学期の成績は1学期分も加味されて付けられるから、継続しておくことが必要など、1学期が過ぎてから今更?!みたいなこともあったりして。
三者面談を何度も重ねながら、担任の先生も根気よく付き合ってくれるものだと感心する。

民間が運営する模擬試験を受けるために、気になる高校を受験会場に選んだり、見学をしたりすること10校弱。パンフレットも20校くらいだろうか。合同説明会に何度か赴いたりと、それなりに受験生の空気を感じてみた。ママ友とご飯食べながら情報交換もしたなぁ。(という口実で飲みにいくという。)他の人たちはどのくらい調査したりしているかは不明。

また今は落ち着いたけれど、コロナ禍に陥った時に、急遽、学校教育の動画配信番組のMCとして、学校長や教員の方々にインタビューする機会が何度もあった。
そういう意味でも、いいタイミングで仕事をさせてもらったと振り返る。

男子校・女子校・共学・中高一貫校の魅力などの知識を身につけて、我が子の進路に向き合ってきているけれど。
こればかりは、本人の興味や意思を尊重することにして。
価値観を押し付けたりしたら、瞬く間にやる気を失い、反抗的になり、逆らうことは明白なので。
もちろん、放置ではなく、対話を重ねながら、何を考えて、どうしたいのかを引き出すことにも、十分に時間をかけながら。
まぁ最終的には本人の人生なので、選択肢や可能性がどれくらいあるのか、親として私が確認をしておきたいだけなのだけれど。

さて、娘の大学合格通知が届いたのが、11月1日。
それから、息子の志望校対策に切り替えられたことは、マルチタスクが苦手な私にとってある意味救いであった。

都内の高校受験制度には、併願優遇という制度があり、各学校の基準内申点をクリアしていれば、受験を経て、合格したまま入学手続きの延滞が可能。その併願優遇が取れるかどうかで精神的な安心感は全然違う。

12月上旬に行われた最終三者面談で、内申点が告げられ、志望校を決めていく。
複数受験する予定なので、その出願期限、ウェブでの手続き、郵送、試験日、合格発表、入学手続き、入学手続きの延期届・・など、うちの場合は3校しか受けないのに、A日程、B日程があるとスケジュール調整をしていくことも、戦略の一つだと痛感する。
(それだけでひーひー言っていていいのだろうか。ちなみに都立高校は受験しない。)

これを世の母親や保護者などは、私立の中学受験でその能力を発揮していたのかと思うと頭が下がる。多分、小学校受験・中学受験・高校受験くらいまでは、程度の差はあれど、親の負担というものは、経済的・精神的にも、また時間もかなり割かれるものと思われる。(特に関東の地域)
それを、各家庭の状況で可能かどうか。子どもの個性に合っているかなど、時に頑張ってみたり、辞めることも英断あったりする。
子どものタイミングがある。我が家の場合は二人とも中学受験を視野に入れたことがあるが、区立へ進学。その置かれた環境でどう生きるかを大切にしてきた。

さて。
ここまでの高校受験を支える母として出来ることと、やりたいことをしておこうと過ごして来たのだが、一方で息子が勉強をしている姿をあまり見ない。
というよりも、こちらが期待するような勉強の仕方をしていない。
夜は、顔の知らない相手とのオンラインゲームに興じ、コミュニケーションを取っている。
実に楽しそうに集中力を発揮している。
好きなことをするのはよろしい。ただ受験生という自覚を持って欲しい。というのは、親の愛情なのだけれど、本人曰く、その自覚はあるらしい。
そういうジレンマがある中で、第一志望、第二志望、第三志望のどの高校へ行くかは、本当にこれからなのだ。

そんな状態なので、気分転換になればと息子と一緒に実家の方で開催される長野えびす講煙火大会へ行くことにした。
今年は有料チケットが販売され、実家の母と兄家族と一緒に観覧することに。
兄も私も東京が拠点だけれど、長野市は比較的近い。(新幹線で2時間弱。車で4時間弱かな)
冬空の空気が澄んだ中で打ち上げられる花火は格別で、江戸時代から続くという歴史あるもの。
子どもの頃は、花火の音が聞こえるとソワソワするくらいで。
花火の光の華と、衝撃が身体中に響く音が興奮させるのだ。

視界に入りきらないくらいの花火を目の前にして。
ただただ感激をしながら、思いを巡らす。
YouTubeやTikTokもInstagramなどでの動画で、見ることはできるけれど。
なるべくならば、現地で体感しておきたい。

留学も、旅行も、そこに行って感じて欲しい。
そこにいる人たちの息遣い、空気感、街の様子、食べているもの、生活のリズムなど。
そこに行かないと感じられないことがたくさんあるのだから。

高校選択も同じで。
そこに行って、どういう校舎で、どんな先生がいて、どういう生徒が生活をしているのかを知った上で、選択してもらいたいというものがあった。

そういうプロセスが大切で。
経験は誰にも奪われない財産だと。

幾度となく繰り返して頭をよぎる。

一つひとつのことは覚えていなくても。
無意識に蓄積されていく成功体験や思い通りにいかなかった経験を。

先回りして回避することや、ダメだと決めつけずに。
背伸びしても、行きたいという学校を目指しながら。
これからの将来の目標を持って欲しいと願う。

<訪問先>
第117回 長野えびす講煙火大会
https://www.nagano-cci.or.jp/ebisukou/index.php
カオリコの実家(長野県長野市)

ワンランクアップの旅を
リーズナブルに楽しみたい方へ!


日本全国&世界のラグジュアリーホテルに
無料宿泊できるお得情報をお届けしています。

詳しい情報はこちらのURLでCHECK してくださいね✈️

\\Serendipity Travel//