4年ぶりの海外旅行は、中学卒業を控えた息子と二人旅。
行き先はタイに五日間、ドバイに六日間の合計11日間の旅行。
高校受験が終わった後の過ごし方を考えていた時に、息子が言った。
「高校受験が終わったら、中学はもう行かなくていい?」と。
その提案に、「なぜ?」と尋ねる私。
「もう授業はほとんどないし、自習ばっかりだし、卒業の準備しかないじゃん。義務教育だからって行く必要性がわからない。」と言われた。
息子はその前にも、高校受験の勉強のために学校を休んで家で勉強をしたい。と申し出てきたことがある。
日頃、勉強をせずにゲーム三昧の日々で昼夜逆転をしながら生活していた。
それを学校で勉強できないからと言われて、「はいそうですか」と快諾できるような親ではないために却下。
それで志望校に入れなかったとしても、そのような思考、人間性を助長することは我が家の価値観にはない。
人に迷惑をかけなければそれでいい。という考え方もあるだろうけれど、何が迷惑で何が迷惑でないかは基準はそれぞれ。
まずは核となる家庭教育の中で、筋を通そうではないかと息子と向き合う。
対話をしながら、「高校受験勉強のために学校を休むことはしない。」ということ落ち着いた。
そうして、高校受験を終えてからの申し出が先ほどの内容だった。
そして、今度は私が返事に窮する。
学校へ行く意味がわからない。と、学校を休んでゲームをして過ごすことが有意義なのかどうかも判断がつかない。残りの学校生活を過ごす中で、毎日のように学校を休みたい。
と要求してくることも安易に想像できる。
であるならば、今しか体験できない海外旅行に連れて行く方が、本人の無形財産になるだろうと。
そうして本人に訊ねた。
「残りの学校生活に未練がないなら、母と一緒に海外旅行する?」と。
息子にとって、残りの学校生活は不毛でしかないと判断していたのだろう。
母親と二人で訪れるタイ・ドバイの海外旅行を選択したのだ。
息子との二人での海外旅行は小4のアメリカ・カルフォルニア以来。
タイには、父親が老後を満喫するべく、ゴルフをするという生活をしていたタイミング。
今回も、外国でゴルフ三昧で過ごしている父のもとを訪れるために、タイのスワンナプーム国際空港からバスで移動。
アジアの熱気を感じながら、息子と二人でチケットを買い、1時間のバスに揺られて現地の人と一体化しているような父と再会。
英語だけでなく、日本語以外の言語を話せない人だけれど。
世界中を旅してきているし、ただ巡るだけでなく、とにかく楽しく自分の意思を伝えているのだから尊敬する。
それが基準になってしまっているので、世界はどこへでもいけるし、心構えと自分の在り方で物の見方が違うということがわかるのだ。
タイの混沌としたアジアの街。
息子は初めての空気感に高揚するようだった。
毎日ゲームをして過ごしているだけでは得られない体験。
五感を刺激し、食べる物、聞こえる言語、湿度の高い気温、独特の屋台の匂いにも反応している姿を見るのが楽しかった。
私は久しぶりのアジアだったけれど、懐かしさを感じながら。
あぁタイの国を丸ごと体感するだけでなく、我が子の脳裏に刻まれる瞬間に立ち会っていることが、なんとも言えない歓びになるのだ。
父に案内してもらい二日間のパタヤ滞在は、すでに濃厚で。
もう1週間くらいいるのではないかという錯覚に陥るくらい、それまでの日々とは違っていた。
そこから二人でバンコクへ移動。
その一つ一つが初めての場所。
バス乗り場までのタクシーでは、日本人とタイ人のハーフだという男性と英語で会話をしながら。
人とのコミュニケーションが人生をより豊かにしてくれる。
なるべくなら良好なコミュニケーションを望むけれど。
知識だけの「相手のことを理解しましょう」ということには限界があるのだ。
人種も年齢も性別も超えることは、目の前の人がさまざまな価値観を持って生きているということに向き合うこと。
そうした中で、自分自身のアイデンティティが確立されていき、流されない自分になり魅力が発揮されていく。
そうした経験をすることで、未知数の可能性が引き出されていくのだと信じているからこそ、機会があるうちにさまざまな経験をさせてあげたいと思うのだ。
おとなになってやり残した何かを埋めるために、その何かがわからないまま虚無感を抱えている人も多い。
今、私がしていることが息子にとってどう感じているかを押し付けることはできないけれ
ど。将来、振り返った時にこの経験が役に立つと確信しているのは根拠のない自信だけれど。
そうでなければ、学校を休ませて連れてきた理由にならないのだ。
バンコクでは、私の友人と現地で合流。
彼女は住所不定の経営者で(こうやって表現するととても怪しいけれど)、こんな大人がいることも楽しんでもらいたいと、息子と一緒に鉄道市場や水上マーケットを巡ってくれた。
ただ単に私と二人だけの旅だったら、お互いに息切れしていただろう。
こうして現地で父と会ったり、友人と一緒に過ごせるということも、日本だけに留まらなくていいという視野が広がる。
電車の乗り方も調べながら、二人でメトロに乗って移動する。
私もよく頑張ったと振り返るけれど、困った時は駅員さんに聞き、現地の人に教わるということで大抵のことは解決するのだ。
自分のキャパが狭いことをよく知っていると、他の人にちゃんと頼れる。頼ることは恥ず
かしいことでもないし、自分が無知でも弱い者でもないのだ。
その逆もそうで、何か知っていることが、偉いことでもすごいことでもない。自慢するこ
とでもないので、当然のように知らない人に教えるだけでいい。
いつもニュートラルにいられるように。
心の在り方で人は助けてくれるし、助けられる。
そんなことを今回の紀行文を書きながら振り返って。
<訪問先>
スワナンプーム国際空港
パタヤ
サンクチャリーオブツゥルース
https://sanctuaryoftruthmuseum.com/
Terminal 21
https://www.terminal21.co.th/asok/
ロイヤルオーキッド・シェラトン・ホテル&タワーズ
https://www.marriott.com/ja/hotels/bkksi-royal-orchid-sheraton-hotel-and-towers/overview/
カオシーチャン大仏壁画
https://www.thailandtravel.or.jp/buddha-mountain-khao-chi-chan/
ワットパクナム
https://www.thailandtravel.or.jp/wat-paknam/
アイコンサイアム
https://www.thailandtravel.or.jp/iconsiam/
マハナコーン・スカイウォーク
https://www.thailandtravel.or.jp/mahanakhon-skywalk/
メークローン鉄道市場
https://www.thailandtravel.or.jp/talad-rom-hub/
ダムヌン・サドゥアク水上マーケット
https://www.thailandtravel.or.jp/damnoen-saduak-floating-market/
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