考える時間があるというのは、幸福なことだと思う。
時の流れ方が加速する一方で、自分が何を選択して、何をしたいのか。
その自分の声を聞くことさえも、毎日の情報に流され、溺れそうになっている。
実際、SNSからの情報、ただ流してみるだけで時間が過ぎていく。
自分がどうしたいのか。他の誰かが何をしているのかを眺めるだけで時を過ごしてしまう
と、自分が何を成しているのかが分からなくなり、迷子になる。
娘が高校卒業をして、3年間の寮生活から自宅に戻ったのが今年の2月。
それから、家族4人の生活に戻ること半年。
とにかく、プライベートでのイベントが重なることで一人の時間を確保することが激減した。
2月から娘が自宅に戻るようになり、娘の部屋を確保。
私は押し出されるように、リビングに書斎を移すことになり、仕事に集中できる時間がおのずと削減されていた。
リビングは、家族団欒のエリア。
ダイニングテーブルで食事をするし、バラバラにそれぞれが思い思いに過ごすとなる。
そうなると私の仕事:打ち合わせ、セッション、レッスンなど、オンラインですることがほとんどなので、とにかく気が散ると同時に、家族に協力をしてもらって、今が何の時間なのかを説明しながら一人にしてもらうようになる。
家族が揃うことは、よいことなのだろうけれど、そうすると仕事が捗らない。
また、生活リズムがそれぞれ違うため、集中して作業する時間の確保が難しくなってきていた。
それでも、彼らが学校や仕事に行っている間、自宅には誰もいなくなるので、そういう時間が貴重になる。よってカレンダーアプリでスケジュールを家族で共有し、お互いに把握するようにした。
加えて、もともと旅に出たり、ホテルで仕事をすることが多かったので、その時間を増やしたけれど。
それでも、私の時間が削られていく。
気持ちが落ち着かないことが、何よりもよくなかった。
娘の大学は、自宅から30分以内の距離にある。ちょっと頑張れば自転車でも通える距離だ。
それでも一人暮らしがしたい!という希望だったが、早急に物件を探すのも大変だったので(リサーチしたり、実際に不動産屋さんに相談しに行ったりした)、まずは4人で暮らしてみてから、様子を見よう。ということに。
※ちなみに、息子の高校までの時間は、40分。
そもそも、「娘の大学生活のために、賃貸費用を出すメリットは?」という経済的なこともあり、だとしたら、私の仕事場を借りる方が先決だろう。という、ごくごく普通の結論に至った。
そうして、眠りの浅い私は、息子の夜中までプレイしているゲームの声に起こされず、夜中にバイトから帰宅する娘に邪魔されず、早朝から出勤する夫の支度する音に煩わされることなく、安眠したいのだ。という、本当の欲求にも気がついた。
とにかく、部屋のスペースが足りない。
3LDKの一般的なマンションになるけれど、それでも大人が共同生活をするのには限界がある。というか、私には限界だった。
4人で暮らしてみて、「やっぱり難しい。」と判断したため、物件選びに本格的に移行したのが7月。
去年の秋から、物件情報をチェックしていたので、自分の希望する条件を何度検索したことだろう。
大手賃貸紹介サイトだけでなく、高級賃貸紹介、リノベーション物件、オフィス物件、地元の不動産紹介と、とにかくチェックしては、予算・広さ・築年数・自宅からの距離、駅からの距離、マンションの造り、管理会社、住民の雰囲気・・など、
最終的な決め手は、自宅からの距離。
電車で移動することは考えてなく、徒歩で10分圏内、または自転車で5分程度ならいいだろうと考えていた。
最初に見つけた物件は、リノベーションした内装が白基調のシンプルでかわいい部屋だった。
清掃が入ってない状態での内覧は、決してウキウキするものではなく、それまでの住んでいた人の気配が残る。
しかし、物件サイトからのイメージと、物件を調べに調べ尽くしてようやく不動産業者に連絡をして、内覧だったため、ここでいいかも。と漠然と考えていた。
私の中では、それ自体が決断を迫られているような感覚になり、「ここでいいや。」という心持ちだったことと、とにかく、ストレスが溜まる一方の共同生活から(家族とだけど)1日でも早く脱したい。という思いでいっぱいだった。
7月に内覧をして、9月1日には引っ越したい。という希望だった。
それも可能なのだ。
まずは、現状打破が第一条件だったので、多少の妥協があってもいいと思っていた。
しかし、しかしである。
内覧後、物件希望を出し、審査が下りて、いざ契約を進めていく段階の時。
せっかく部屋を借りるなら、時折出張で使いたいという、実弟からの一言が私を揺さぶった。
「実際の外観から見てきたけど、ねーちゃんは本当にあそこでいいの?」と。
お盆を挟んでのことで、夏季休暇に管理会社や不動産会社が入っていたタイミングで、手続きが滞っていた時だった。
「え?だって、もうお願いしちゃったし。」
「まー、別にいいならいいけど。」
煮え切らない感じで、私の心内を親身になって聞いてくれるわけでもなく。
私だけが、消化不良のまま、次の物件が決められるかも分からないまま悩んだ。
けれど、案外とすぐに自分の気持ちに正直になったのだ。
やっぱりもっと心がウキウキするような部屋で新生活をスタートしたい。
次の物件を探すのも大変だけど(悩みに悩んでそこしかないと思っていたから)、新しい部屋が出てくるまで長期戦でもいいから、納得するまで探そう!と決めた。
すると、本当に不思議だけれど、するすると候補の物件が出てきたのだ。
ちなみに、私は西新宿エリアに住んでいる。
そこから中央公園近くに空き部屋が出た情報をゲット。
老眼がちらつく年齢なので、PC画面を眺めながら探していたけれど、ようやく納得して不動産屋さんにコンタクトを取った。
内覧希望を申し出た数日後に、同じような物件条件で、自宅から徒歩3分程にある低層マンションの部屋を発見。
実は、「ここに住めたらいいのに。」と10年前に思っていた場所だった。
巡り巡って、希望の部屋、希望の階が空いている。
これは!と思い、同じ日に内覧。
結果、本命だと思っていた公園近くの物件はイマイチで、自宅近くの物件がドンピシャで最高に気に入るという結果に。
そこから、審査を並行で行い、先に審査が下りた方から契約の有無を決定していくとのこと。
契約主は私が経営している会社になるので、それで大丈夫なのかとドキドキ。
初めての不動産契約で、これまでの決算書3期分を提出。
審査を経て、無事に審査が下りて賃貸契約を結べることにたどり着いた。
もともと9月過ぎての物件探しだと思っていたけれど、あれよあれよと内覧から契約開始まで10日ほど。
ガス・電気・水道もコンシェルジュが代行してくれて、とても楽ちん。
世の中の動きを肌で感じるようで、とても楽しい。
自分の会社の名義で借りる。というのが感慨深いですね。
誰かに付随しているのではなく、自分の責任になる。ということ。
そういう経験が、覚悟や人柄に表れてくると思うと、やはりいろいろなことは経験していった方がいいし、経験値として蓄積されることが何よりも面白いと感じて。
ステップバイステップを、ゆっくりと確実にしているようで。
これからの30年をどう生きていこうかと向き合っている48歳の年女。(辰年)
今年は、この後に飛躍するための1年にすると決めていたけれど。
本当に動いていて、ワクワクすることが続いている。
誰かに与えられた場所ではなく、マンションではなく、自分で決めていく。
もっと自分で決めて、自分の本当の気持ちややりたいことをどんどんと叶えていこうと再認識している日々である。
そんな家族との旅行は信州は白馬へ。
娘は免許取得後の公道デビュー。
見守りながら、成長が眩しいけれど。
着実に自立していく姿が頼もしく、微笑ましい。
そんな夏休みを振り返りながら。
<訪問先>
コートヤード・バイ・マリオット白馬
https://www.cyhakuba.com/
白馬八方尾根
https://www.happo-one.jp/trekking/
諏訪湖SA
https://sapa.c-nexco.co.jp/sapa?sapainfoid=120
ダンクセキ株式会社
https://dank.ne.jp/
今むら 九一そば
https://tabelog.com/nagano/A2001/A200101/20000488/
長野市 実家
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