強制的に違う環境に身を置くことで。
それまでの常識だと思っていたことや、
当然すぎて意識していなかったことが浮き彫りになった。
3週間前。
私は息子と共にサンフランシスコ郊外へホームステイを経験して来た。
正確には、実父も一緒だったので、
親子3代でアメリカの家庭にお世話になったワケだけれど。
<構成>
父(69歳)私(41歳)息子(8歳)
<アメリカの家庭>
マイク(68歳)、エディー(66歳)、アーロン(28歳)、アーロンの彼女(25歳)、アーロンの妹(25歳)&3ヶ月のベビー。
そしてもう一人、Airbnbを利用して滞在しているインターン生(23歳)が暮らしているところに、私たちが同じ家に寝泊まりすると言う構図。
私達が行く1週間前から、父はそこに滞在していた。
その後を追うように、私は息子と彼らの家にお世話になったのだ。
ホームステイをすると決めるまでも、している間にも、
多くの経緯(いきさつ)があったけれど。
ただ言えることは。
大きくエネルギーを使い果たして来た。と言うことだった。
帰国してから。
私は何かに集中することが出来ず。
ただただ日々を過ごすことになる。
言うなれば、
クリエイティブな思考が沸き起こらないという状況に陥った。
サンフランシスコ郊外での、8日間の滞在。
私はどれくらいの日数を掛けて、
そこで経験したことを消化していくのだろう。
そんな不安に駆られながら、帰国して2週間弱が過ぎて行った。
以前から気になっていた別邸 仙壽庵へ向かう途中、
チラチラと雪が舞い始めた。
この冬初めての雪に、私は日本に居ることを自覚し、
心のどこかで安堵した。
可憐に、散るように降る雪見風呂に入りながら。
時を忘れるかのように、
湯治に来たかのように、
じっとりと露天風呂に浸りながら。
8日間、ずっと息子と父と過ごしたこと。
ホストファミリーとの会話。懐かしさや刺激の感覚。
通訳をしながら、自分の感性とも向き合い、息子の感覚を想像し、父の存在を再認識した時間は、興奮も兼ねて脳も身体もフル稼働し続けた。
凝縮した時間を抜けて帰国した私は、
感性が鈍くなり。
言葉が浮かばなくなった。
ただただ、空っぽになってしまったような気がして。
それは、時間が解決すると誰かに言われたけれど。
その時間が無為な気がしてならず。
焦燥感に駆られて、何かに追われるようにMacBookを開き、
何も出てこない自分と向きあうのだけれど。
空っぽになってしまった私は。
苦しいわけでも。
悲しいわけでも。
嬉しいわけでも。
切ないわけでも。
そのどれでもなく。
感情の動きが分からない自分の状況がとても無能のような気がして。
やっぱり自分には何もなくて。
何かを持っているかのような勘違いはしなくていいと、認めるだけだった。
雄大な谷川岳を選んだのには理由があった。
私にとっての自然は、山々であり、高原だった。
木々を眺めながら。
散る雪と凍てつく空気を吸い込みながら。
私は自分のアイデンティティーを確認したかったのだと思う。
感情をひとつひとつ紐解いたところで。
何も変わらないのだから。
私は私を受け入れるだけなのだ。
同じようにして、私は周りの人たちを受け止めて。
今日も淡々と生きていくだけなのだ。
これでいいと言うことはなく。
自分を満たしたものを空っぽにしたり、
溢れさせたりしている作業の繰り返しを。
こうして自分の許容範囲を拡げていく作業を、
一生続けていきたいと願うのだった。
<補足>
筆者(リコ)は、高校時代にアメリカ(ミネソタ州)に1年間留学経験があり、その時に学んだ人の温もり、家族の在り方が現在の仕事・活動に基づいている。人との関わり方について関心が強く、このホームステイ体験は思わぬ自己問答になった。
<訪問先>
別邸 仙壽庵
http://www.senjyuan.jp
道の駅 玉村宿
http://www.tamamura-juku.com
谷川岳ロープウェイ
http://www.tanigawadake-rw.com
チョコレート専門店 Bossa Nova Cafe
http://www.bossanova-cafe.com
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