vol.86 現実の捉え方が今の自分であること〜東京マリオットホテル〜

事実を隠さずに話すというのが、我が家では当たり前のことだった。
その出来事による影響をどう捉えるのかは、本人次第。

祝い事から訃報まで、即座に家族ネットワークで伝わる。
知らなければ、その話を知っている限りで情報交換をする。

忖度なし。脚色なし。
事実を伝えることで、その後に起こりうることを想定して対処する。
ごくごく自然なことだと思っていた。


ただ、それは我が家の習慣であり、全ての人たちが同じような感覚ではないことも知っている。
けれど、私はやっぱり本当のことを知りたい。
事実と顛末までも知ることが、真摯に向き合うことだから。

父親がステージ4だという話を、本人から聞いた時も。
あまりにいつもと変わらぬ元気な様子で、にわかには信じられなかった。

「転移の癌は、それだけでステージ4なんだ。だから俺は重症患者なんだよ。」と。
それで、私はようやく落ち着きを取り戻す。
事情が知れたことで、無用な心配で憂いる要素が減るからだ。

そこから残りの人生を、それからの生き方をどう過ごせるのかを考える時間が持てることが重要で、事実を知る瞬間は混乱するけれど、時間と共に沈静化していく。

緩やかに事実を受け止めて、
父は手術をしてから2年くらい過ぎるけれど、奇跡的に回復し、ゴルフや海外旅行を楽しみながら余生を生きている。
その姿は圧巻というか、父の一貫した生き様を感じるのだった。

最近、私を留学生として受け入れてくれた、アメリカのホストママが乳がんだと宣告を受けて治療をしているという報せが届いた。
ドネーションで寄付を募り、闘病の様子が写真で見られるサイトだった。
抗がん剤治療で髪が抜けていたけれど、笑顔は私の記憶にあるままだ。
会いにいきたかったけれど、今すぐに出来ることがドネーションだった。

数年前にも、大好きだった人が実は亡くなっていたと知った時。
数回しか会わなかったけれど、40代で他界した女性。
だんだんと病気や死が身近に感じる年齢なのだろう。

私はどう生きていきたいのか、ということに向き合わざるを得ない。
関わりが深かった人程、
あの時に私が何かできたのではないか。
こうなる前に、気づくことはできなかったのか。

様々な思いが駆け巡る。
そこにあるのは思い出だけで。

目の前で話すその人の姿は、以前と全く変わらずにいて。
ただその体内は肝臓癌に侵されているという。

ことの重大さに耳を疑い、術のない状態でいることを教えてくれた。
まずは、伝えておきたいと思って。

そう言う表情も、いつも通りだった。
私にできることは、その話を聞くことで。
ポロポロと涙が落ちたけれど、それ以上のこともできず。
自分は冷たい人間なのか、どういう存在なのか思考があちこちに飛び回り。

ただそのことを受け止めることしか出来ない。
そういう存在なのだということを自覚せざるを得なかった。

存在することが当たり前ではないこと。
会いたくなった時には、会えなくなること。

私をすり抜けていく人たちを思いながら。
今できることを、言葉や態度で伝えていこう。

訪れたのは、東京マリオットホテル。
初めての滞在だからと、ラウンジへの招待をしてもらった。

系列のホテルはかなり宿泊しているけれど。
そういう特別感を得られるサービスはやはり心地よかった。

もう2度と来ることがないかも知れないけれど。
そのひと時を、素晴らしい思い出に変えてくれる。

これまで数々のホテルや旅館へ宿泊してきたけれど。
改めて、振り返られるようにしておいてよかったと。

ただの自己満足ではあるけれど。
今日ほど、それを強く感じたことはなかったのだから。
 
 

<訪問先>
東京マリオットホテル
https://tokyo-marriott.sp-bridal.jp
帝国ホテル
https://www.imperialhotel.co.jp/j/

ハイアットリージェンシー東京
https://www.hyattregencytokyo.com/tabid/100/Default.aspx

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