Vol.53 渦中にいる世界と私と大切な人たちと〜コロナ渦が価値観の変革をもたらす〜

世の中が新型コロナに脅かされてきた頃。
まだ、当たり前だと思っていた日常がそこにあった。
2月上旬のイベント現場で「パンデミックが既に始まってるよね」ということを話した記憶。もうその時から見えないウィルスの脅威がそこまで来ていた。

3月の上旬に。
マレーシアで収録の仕事が入っていた。
政府の指示で学校が休校になることが決まった。
子たちを置いて、出張に行けるだろうか。
自宅で1週間の留守番をさせることができるのか。と。
ものすごい葛藤をした時に。

「ママ、行ってくればいいじゃん。あんなに行くの楽しみにしていたでしょう。私たちは大丈夫だから。」そういう娘の言葉に。
そういう風に育ててきたつもりだったけれど。
この緊急事態にさらりと言う姿に。
これまでどれだけ自由にしてきたと思ってるの?今更、心配してどうするの?と。

「うん。わかった。ありがとう」と。どっちが親なんだか分からないような会話に。
ロックダウン直前のマレーシアに5日間の滞在をした。

中2と小5の終わりに。
我が子の成長を感じながら。
娘は多分、本当に大した事ないと思っていたのだろう。
むしろ、口うるさい母親がいない時間を満喫できるくらいに感じていたのだろうけれど。

そうして。
私は2年ぶりの海外に。
気持ちを切り替えて向かったのだった。

本当はどういう生活をしたかったのだろうかと。
マレーシアで過ごした数日間の刺激。

異国に行くことのワクワクは。
どうして、こんなにも私を楽しませてくれるのだろう。
知らない何かと出会うこと。
そこに生活する人たちの息遣いを感じること。

日常と非日常の狭間で。
私は自分のアイデンティティと向き合う。

地元の人しか知らないような屋台。
アジアの熱量が好きだ。
いつもヒリヒリするようなエネルギーを感じて。
私はそこの人たちを眺める。

そして、わかるつもりだった英語は聞き取れず。
また、通じている気配があまりない。

マレーシア特有の英語。
これもまた楽しくて。
コミュニケーションのあり方を再び考える。

そして、日本には浸透していない非常に便利なアプリ「grab」を使いこなして。
観光のあり方や、ライフスタイル のあり方を考える。

正しい、正しくない。の基準は。
その状況で柔軟に変化させればいいのだ。

正義や正論もいいけれど。
それは、時に人を傷つける。
強さだけが勝るのではなく。

強さも弱さも兼ね備えているのが、人なのだから。
「君は世間の基準を本当に考えてないんだね。」と、ある人に言われた。

「平均という型にハマるのは、愚かなことだ」と。
刷り込まれて育っていた結果なのだろう。

あのね、お父さん。
平均から外れるって大変なのよ。と、子供心に抱いたことを思い出す。

日本の緊急事態宣言は、強制力が弱いのに。
日本人はどうしてそれで守れるのかと世界中が不思議がる。
だって、そういう国民性なんだもの。と説明したところで。
納得しないらしい。

このコロナ渦で。
私はいくつもの新しい経験にチャレンジした。
苦手な融資を受けるべく、銀行を巡る。
見たことも聞いたこともない書類を揃えること。
会社の社長だったのかと自覚することや、計算書・決算の見方。
お金を借りることの大変さを感じながらも。
こうして世の中の仕組みを学ぶことに。

世間知らずな私は、やっぱり社会で働くことの大切さ伝えていきたいと思う。

多様性があるということを理解するのは。
行動に移せるかどうかで全く違う。

受け入れたようなフリはいくらでもできる。
ただ、難しいのはその人らしさを受け止められるか。

経験することで得られることは。
人生を豊かにしてくれる。

富だけでなく。
人の心が満たされることを願う。

ロックダウン(入国禁止)直前に。
子ども達二人を連れて、マレーシアに滞在する予定だった。
学校が休みなら。
やることがないのだからと、早々に手続きをして。
入国する前日に。

もしかしたら、今もマレーシアに居て。
2ヶ月くらい外に出られなかったのかと思うと。
先を読む力をもう少し備えなければなと改めることもある。

ようやく緊急事態宣言が解除され。

3ヶ月ぶりに学校へ戻ることになる我が子達。

この年齢でこんなにゆっくり一緒にいられたこともないので。
それはそれで、よしとしている。

新しい生活様式が始まるけれど。
そうやって対応しながら、時流に身をまかせながら。
どう乗りこなしていくのかが、生き方になるのだから。

<訪問先>
マレーシア
http://www.tourismmalaysia.or.jp/

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