Vol.32 決断と覚悟を胸にしながら。〜神秘なる美瑛・富良野の旅〜

冬の寒さに比べたら、夏の不快感など比ではないくらいに過ごせるのだけれど。体感温度や我慢の質というのは個人差があり、一概には言えない。
とは言えども。
とにかくこの夏は、7月に入る前に梅雨明けをしてしまうという異常事態にまで陥っている。

さながら避暑に出かけたと思われそうであるが。そうとも限らず。
「今年こそは、富良野のラベンダーを見に行きたい。」そう願いながら。
北海道の国道をドライブしながら移動していた。

毎年、「今年こそは弘前市の桜を見に行きたい。」とか、「今年こそは鳥取砂丘を歩いてみたい。」「東尋坊の絶壁を眺めたい。」「京都の瑠璃光院の美しさが見たい。」だとか、とにかく訪れたい場所は沢山ある。

後悔しない生き方とはなんだろう。私はわたしに質問をする。
生きることの先には、死ぬことがあるから。
その時はいつ訪れるか分からない。

だからこそ。
やっておきたいことは、しておきたい。
他の人を羨ましく思ったり、あの人だから出来るという理由で諦めるのではなく。私にだから出来ることと、わたしだからこそ出来ることをすればいいのだと。
そんな御託を並べてみたけれど、ただやってみたいという好奇心が私を動かす。

誰もが特別で、誰もが同じであることに。
そういうことを考えながら、年齢や経験、環境で違いがあることも理解している。それぞれに個性があり、甲乙をつけてしまいがちの社会の中で。

チャレンジして叶わないことも。
人生はワンチャンスしかないのだとしたら。
そのワンチャンスを、成功しても失敗してもチャレンジすればいい。

本当はチャンスなんていくらでもあって。
チャレンジすることを躊躇させてしまう環境から離れてみればいい。

だって、やってみたいんだもの。
やっている人もいるじゃない。
そう言って動いたら、存外逆風が吹くわけでもなく。

それでも当たり前のように「誰もやっていないからこそ、価値がある。」と言われて、企画書を突き返されたりもするし。
「差別化はなんなの?」と、誰もしていないことを色付けてと求められる。
はたまた前例がないからと受理されなかったりして。

世の中は矛盾だらけなのだから。
かと言って、ケンカしたところで願いは叶わない。
そんな安直な反応をしても通らないし、伝わらない。

意思を持って。
勉強をして。
自分の未熟さを知っているから。
やりたいから攻略法を身につける。
知りたいから学ぶこともするし、実践してみる。

旅をしながら。
視点を変えながら。

そこに住む人たちのことを想像する。
そこに生息する生き物を見る。
そこで生殖する植物を目の当たりにして。

北海道の細やかなラベンダーや、麦畑、広大な土地を感じて。

アメリカのミネソタ州に滞在した記憶。
わたしの出身地を説明したとき、何度繰り返して同じことを英語で話しだだろう。
初対面での英会話。
1年間過ごしているうちに理解した。反応も多くの人が同じで、そのベースとなる部分で、わたしはコミュニケーションについて実践を踏まえて、こう言ったら、この人はどういう反応をするのだろうという実験をして。

わたしはここで、愛情表現の仕方の違いや、コミュニケーション、文化、歴史、背景、人種など、多くのことについて肌感覚で得た。
常識だと思っていたことは、かくも脆いのだと。
知識だけでなく、見聞きし、経験することで得る失われないものを軸に。

今は。
子育てをしながら。
食事をしながら。
会話をしながら。
子ども達の寝顔を見ながら。
何気ない日常の繰り返しの中で。

わたしは刺激が好きだったり、好奇心が旺盛だと言われるけれど。
多分、人一倍「普通」でいる日常に憧れるのかもしれない。

穏やかな日々に。
自分を殺さずに生きていられるように。

振り回されずに。
自分らしさを大切に出来る環境と。
自分らしくいられる人たちと一緒に過ごせる時間を。

閉塞感のある場所ではなく。
誰しも安息の居場所が必要なのだから。

北海道の地は、どこか地元の信州に似ていて。
そのことを彷彿させる白樺の木々や、美しい青い池を訪れた時に。
「あのね、信州の戸隠にね、鏡池ってあるの。」と。そこに居合わせた人たちに教えたくなる衝動に駆られて。

ラベンダー畑の一望を見て、「あのね、北信州にはね、菜の花が一面に広がる自然があるのよ。」と。

地元に愛着なんて持てなかった頃。
早く地元を離れて、出て行きたいと願った頃。

山々に囲まれて育った私は、その先にある景色が見たくて仕方なかった。

見渡す限り山にぶつかる。
水平線も地平線も見えなくて。
閉じ込められたように感じていた10代の頃。

私はわたしの中でずっと続く。
一人の中に、多くの感性と感情を併せ持つ。

大丈夫よ。誰にも理解されなくても。
誰よりも分かっているから。

それでいいと思っていたけれど。
理解してくれる人が周りにいてくれて、笑顔でいてくれて。
お互いのことを理解し、認められることの心地よさに。

自然がそこにあるように。
誰をも受け入れられるような理想を掲げながらも。
現実との折り合いをつけながら、今月もまた旅に出る。


 
 
<訪問先>

青の池 (美瑛)
https://www.biei-hokkaido.jp/ja/sightseeing/shirogane-blue-pond/

まるます (さがり豚 上富良野)
https://tabelog.com/hokkaido/A0104/A010403/1010290/

ファーム富田 (&ラベンダーイースト)
http://www.farm-tomita.co.jp

富良野リゾートオリカ
https://furano-orika.com

展望花畑 色彩の丘
https://www.shikisainooka.jp

富良野温泉 色彩の湯 (新富良野プロンスホテル内)
https://www.princehotels.co.jp/furano-area/winter/spa/

セブンスターの木

ケンとメリーの木

マイルドセブンの丘

パッチワークの路 他

北海道のホームページ(北海道庁)
http://www.pref.hokkaido.lg.jp

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