vol.88 平凡を極めて非凡になる〜横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ〜

どうぶつ占いの「ペガサス」とか、血液型が「AB型」とか。
生年月日や血液型はどうにも変えられない。
生まれ持った特別感が羨ましいと思ってもどうにもできない。

手相も同様に、わかりやすい「ますかけ線」の有無。
家柄や生まれた順もどうにもならない。これらの宿命。

そんな、どうしようもないことから始まる劣等感。
普通の人生を歩むことを決めつけられたかのように感じたり、
無気力になるなんて馬鹿馬鹿しいけれど。

少なくとも私は、そういう特別な宿命を持っていなかった。
「スクールカースト」という言葉がない時代から生きているけれど、
人の目に見えないオーラは確実にあることを感じていた。

とにかく、子ども時代の私は普通の子だった。
成績も普通、運動も普通、背格好も普通。
中肉中背で、目立つ美人でも不美人でもない特徴のない女の子。

その代わりと言っては何だけれど、父が突き抜けた人だった。
カリスマ性を存分に放ち、「普通でいることは愚かなことだ」と言って育てられた。

直接、面と向かって「お前は普通だから愚かだ」と言われた訳ではないけれど。
まだ素朴な少女だった私にとってはかなり大きな課題であったことは事実で。

父親の期待に応えることは難しいけれど、愚かだと烙印を押されるのも嫌なものだ。ということや、どうやって親を超えればいいのだろうかと、幼いながらに諦めながらも、頭の片隅で親孝行をしたいと思っていた。

この物心ついた頃から繰り返し言われることの影響力の凄さは、成長してから発揮する。

「女番長になってリーダーシップを取れ」
「何か一つでいいから、一流になってみろ」
「危険なところには、ギリギリまで見に行ってこい」
「無理だと思ったら、逃げてもいい」
「もうこれしかない。と考えるのではなく、まだこれだけある。と考えろ」
「泣いて許されると思うな」
「祈って救われるなら一生祈ってろ」
「青春とは傷つくことだ」
「遠慮と貧乏はするな」

など、持論や成功哲学からの引用もあり、
子どもながらに刷り込まれた数々。

そうして私は成長するにつれて、父の考え方が、
まるで自分の考え方のように血肉となっていった。

この家庭教育の影響を受けながら、普通の女の子だった私は、
どうやったら普通から抜け出せるのかを考えた。

目立てない子が、どうやったら目立てるのかを考えるのは、これはこれでかなり苦難だということ。
他の子と同じようにする安心感から外れることも、また難しいのだ。

自分の強みを見つけるために、自分を見つめる。
見れば見るほど、果てしなく普通の自分の存在。

成績優秀な記録を残せるわけでもなく、
容姿が飛び抜けて美しい訳でもない。

そんな私が、大学生に入って始めたアルバイトがイベントコンパニオンだった。
時給や日給の良さに惹かれ、地方から上京した私にとって未知の世界。

そして、ここでも自分の「普通」の現実を突きつけられる。
他のイベントコンパニオンに囲まれて一緒に仕事を始めると、容姿端麗でスタイルのいい人ばかり。
紛れて入ってしまったことに、一瞬だけ迷いが生じたが、
逆に何もわからずに知った世界だったことが幸いに、私を変えた。

よくよく観察してみれば、だいたい同じくらいの年齢で、経験値も実はそんなに変わらないはずだ。
姿勢や歩き方、立ち方、仕草、受付の作法など、自分が普通であるが故に努力した。
「華」がもともとないのであれば、身につければいい。

果てしなく普通でいることを自覚することで、自分に無いものを無理して欲しがるのではなく、どうしたら自分だけが放てるオーラを身につけられるのかを研究した。

立居振る舞い、地味な顔の作りでも笑顔で華やかにすること(メイクはどうしても映えなかった)、話し方や気配り、心配りなど、雰囲気美人は身につけられる。

そして、何より自分のありのままの姿を知っていた。
だからこそ「普通」であることを武器にしようと。

究極の普通さで、どこにでもいる親しみのある女性像で、毒にも酒にもならないけれど、生命維持に必要な水のように。

己を知ると、無理せずにいられる。
この等身大で自然体のエネルギーは、他者を巻き込み魅了していく。
それを体感し、他の誰かにならずとも、自分の色を出すことに終始こだわるようになってから、私は変わっていった。

書類審査を通過して、オーディションで選ばれるようになっていくようになると、普通でいることの自分のアイデンティティが確立されたようで楽しかった。

私には、持って生まれたスター性は全くなかった。
けれど、40代後半の今、ウェルスダイナミクスのタイプが「スター」だろうと、みんなが口を揃えて言ってくれるようになっている。

人生は自分の願う通りに実現していく。
また願うだけではなく、自己研鑽、自己投資、教育や環境によって変化する。

幾つになっても、自分の華を開花させられるというのは、自分の経験から確信を得ているからなのだ。
そして、私は人の魅力を研究したことで、その人のどこが素晴らしくて、何が個性なのか、最大の武器になるのかが、見える能力まで身についた。

それを言葉にして、相手に伝えるだけで、その人の魅力が開花するということで人の役に立てることが喜びとなった今でも。

こうして自分を整えるように、ホテルステイをしながらセルフイメージを上げる時間を確保する。
誰のためでもなく、自分のために。

<訪問先>
横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ
https://yokohama-bay-sheraton.jp

ニューマン横浜
https://www.newoman.jp/yokohama/

ネクタイ giraffe
https://giraffe-tie.com

参考:ウェルスダイナミクス
https://www.profiletest.net

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