SFC修行

SFC修行5:人身事故で電車ストップ!チェックインに間に合わない危機

あなたは、飛行機利用時、国内線は出発の1時間前。国際線は2時間前に空港に到着していることがセオリーなのはご存知だろうか。

もちろん、私も知っていたけれど、国内線なら30分前で大丈夫という意識があった。
空港で待つことが苦手で、いつもギリギリに搭乗したい性分であることを事前にお伝えした上で、今回の出来事で学んだことをシェアさせていただくことをご理解いただきたい。

京急羽田空港行きで人身事故発生!

山手線で品川駅へ向かい、乗り換えて京急線を利用して羽田空港まで向かうことが多い。

この日も同様で、京急品川駅から乗車。しばらくすると車内アナウンスが流れた。

「只今、沿線内で人身事故が発生したため、蒲田〜羽田空港までの運転を中止します。」
(ん。どういうこと?)

いやいや、そのままの意味ですよ。と月島に言われそうだけど。

目の前の女性も、隣の男性もスーツケースを持っていて、明らかに空港に行く様子。
アナウンスが耳に届いていないのか、動揺することなく座っているので、気のせいだと思うことにした。

それでも、蒲田駅に到着する前のアナウンスで、再度

「この車両は、臨時で当駅(蒲田駅)停まりです。」

やっぱり羽田空港までは行かないのね。
小走りで階段を駆け降りて、改札で駅員さんに確認する。

羽田空港までの便は復活しませんか?

駅員さん:「しばらくは動きません。」

京急蒲田駅からタクシーで移動

事実確認をし、タクシー乗り場に向かうも、既に10メートル以上の列が。

この時点で、実は保安検査場の締め切り時間まで25分程度。
(終わった・・)と、一瞬にして悟ったのだけれど、往生際が悪いのと、そもそも待つのが嫌い。流しのタクシーを拾えないかと、ターミナルではない逆方向の出口へ。

すると、ちょうど前方でタクシーに乗り込む3名の女性が!
すかさず走り寄って

 

すみません。もし羽田空港まで行かれるようでしたら、便乗させていただけませんか?

いいですよ。
と優しく(と思っているけれど、相当図々しいのも知っている。けど、背に腹はかえられない。だってどうやったって間に合わないんだもの)受け入れてくれて、タクシーに乗り込むことに成功。

ちゃんとお支払いしますので。
と付け加えた。

助手席に座っているリーダー格のような女性がアプリでタクシーを呼んだらしく、行き先が到着ターミナルを指定しており、空港で働く女性だということがわかった。
短時間で現状の情報交換。

私は、ANA 10時45分発の沖縄行きに乗りたい。
彼女たちは、11時から勤務開始・・など、それぞれにタイムリミットがある。

その時点で、どこで働いているのかまで知る由もない。

  • 保安検査場には20分前に通過しなければならないこと。
  • アプリでのチェックインは、その20分前でなければダメ。

 

ということも改めて学んだ。

公共交通機関の遅延証明書は、鉄道会社のサイトに表示される

タクシーの運転手さんも状況を理解してくれ、道路事情を都度教えてくれた。
「もう少し先の羽田行きの分岐点までは、混むんですよねー。ここを抜ければスイスイですよ。」
という感じ。

時間は、刻一刻と過ぎていく。

この時ばかりは、ギリギリに家を出ていることを大後悔した。
保安検査場締め切りまで、あと16分・・という表示になっても、まだまだ渋滞から抜けられる様子がない。

うぇーん。ダメだわ。月島くん。

ガンガラーの谷に一緒に行くのを楽しみにしていたけれど。
どうやら、私の遅刻のせいでフライト間に合わないよー。ごめんなさい!!

と心の中で謝ってみたり、もしかしたら、間に合うかも。という淡い期待を胸に抱きながら、タクシーの中で居た堪れない気持ちを持て余していた。
気を紛らわせてくれるように、私の隣に座って居た女性が

「公共機関の遅延の場合は、こうして運行会社のサイトに遅延証明書が発行されるようになるので、利用するといいですよ。」

と教えてくれた。

 

 

何も言ってないのに、なんて懇切丁寧な! ありがとうございます。
使うかどうか分からないけど、パニックにならないように私に話しかけてくれたのだと思うと、その心遣いに感謝した。

羽田空港が見えてきた!もしかして間に合うのか?!

運転手さんが言う通り、羽田分岐点(正式名称不明)が過ぎて、トンネルを抜けるとその先には羽田空港が見えるではないか!

すると、奥に座る女性が
「間に合いそうですね。」とにっこりと笑う。
その時点で、フライト予定時刻の約20分前。(10時25分)

いやいやいや、もう保安検査場の締め切り過ぎてるし、出発時刻まであと15分だし。
と思いながらも、なんか間に合いそうな気になってくるから不思議。

「他の方の対応もされているので、状況は知っていると思いますよ。きっと大丈夫。それに、この時期に貴重な乗客の方ですし。」

と、心強さを増しながら、泣きそうになる。
タクシーが到着した際、

「私、ご案内しますね。」

と隣の女性が申し出てくれた。
空港の到着口で降りたので、出発口に案内して、係員のところまで連れて行ってくれるというではないか!
移動しながら、

もしかして、ANAの方なんですか?

と尋ねると
「はい。今日はまだ飛ばないですけどね。」という返事。
(あぁ、神様、仏様、ANAの社員様。ありがとうございます。)
と心の中で唱える余裕はなかったけれど、本当に心強かったことは忘れられません。

そうして、エレベーターで出発口の3Fに移動。
そんな時でさえ、

「走らせてしまってすみません。」

という彼女の心遣いに。
「こちらこそご案内までしてくれて、ありがとうございます。」
本当に、滅相もございませんっ。と20代のすらりとした横顔に心を込めて伝えたつもりだけれど。

そうして、すかさず係員さんが見つけてくれて、私はそこで引き渡された。
ここでもお礼を伝えて、チェックインできるか臨時カウンターで対応してもらう。

果たして、間に合うのか?!

チェックイン対応をしてもらいながら、出発の15分前なので難しい・・・との案内。
この後の便(11時35分くらいだったと思う)にお振替になるか思いますが、お待ちください。と、口と手を同時に動かしながら、私が予定通りのフライトに乗れるのかを手配してくれた。

一度は、諦めかけたがスタッフ同士の会話の流れから、パソコン上では無理だという表示でも、アナログ対応でOKが出た。
預ける荷物がなかったことと、機内持ち込みの荷物もひっかかることがないことが幸いし、保安検査場で事情を説明してくれながら、通過させてもらう。

この時点で、手が震えそう。間に合うんだ!私。

搭乗締め切り時間10分前。
搭乗ゲートまで案内されて、本当に滑り込みで飛行機に乗ることができたのは、奇跡だったと思う。
それくらいスムーズに事が流れたこと。
ANAさんの連携が素晴らしいこと。
運がよかったこと。

飛行機に乗り込んでから、しばらく放心していたことは言うまでもありません。
こんなにドキドキして、人に助けてもらって、間に合っての搭乗ができたこと。

どうして、1時間前には空港に着いておくように言われていることも、経験で理解したこと。
どうか、参考にしていただき、ゆっくりと余裕を持った行動を。
中学生みたいな教訓ですが、オトナになって油断している時にこういう事が起こるのだと思いました。

教訓

国内線のフライトは、出発時間の1時間前には空港に着くように移動すること。

 

時間には余裕を持って!

ようやく私も少し、大人になったようです。
SFC修行は、まだまだ始まったばかり。この先、どんなことが起こるのか予想もつかないけれど、一生懸命に楽しんでいく予定です。
引き続き、SFC修行を見守っていただければ幸いです。

※今回は、想定外のワタクシの体験記事となりました。みなさま、本当にお気をつけくださいね。

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