SFC修行

SFC修行1:SFC修行との出会い

薫さん、一緒にSFC修行しませんか?
月島

と、声を掛けられたのが、コロナが蔓延して2年目を迎えた2021年の5月。

旅好きの私にとって、海外/国内問わず旅行に出られないという苦痛を味わいながら過ごしていたところに、思わぬ誘い。

あなたは、このSFC修行という言葉を聞いたことがありますか?

私の場合、誘われたはいいものの

「何それ?」

状態。

早速説明を受てみたところ、どうやらメリットしかない。
簡単に言うと、こんな感じ。

SFCカード

ANAが発行するスーパーフライヤーズカード

要するに飛行機に乗ってポイントを貯めることで「プラチナ会員」になり、クレジットカードを作ってその後は年会費を支払うことで、さまざまな特典を受けられるという内容みたい。

メリット

  • ANAの専用ラウンジにて、ドリンク(アルコール含む)、食事をフリーで利用可能
  • アップグレード(席とか?)
  • 優先カウンターの案内
  • ボーナスマイルの付与(通常より増額)
  • 私の知らない、その他のメリットいろいろ

デメリット

  • マイルを貯めるまでに時間&コストが掛かる
  • そもそも飛行機に乗る機会がなければ使わない

 

プラチナ会員になるためには?

プラチナ会員資格を得られるためにはどうすればいいの?的な感じで、説明を受けた。
50,000PP(プレミアムポイント)をゲットが要件です。とのこと。

まぁ、よくわからないのだけれど、平たく言えば、一度プラチナ会員になってしまえば毎年マイルを貯めないと受けられない特典を、カード年会費を支払うことで継続してサービスを受けられるようだ。

通常60万円程度 → 30万円  でプラチナ会員に!!

そのマイルを効率よく貯めましょう!というマイルポイント2倍キャンペーンが2021年6月末まで。
という理由で、通常の飛行機代として60万円程度のところ、この機会だと30万円程度というので(まぁ半額なのでそういうことになりますね)チャンスですよ。と。

このSFC修行の提案をしてきた友人の月島は、典型的な理系の30代。
私の不得意なジャンルを得意とする(論理的・数字・マトリックス・社会常識など)左脳派の、超絶優秀なのにコミュ障を自覚しているロールキャベツ男子。

ちなみに、私(薫)は、自由奔放なアラサー女子。個人事業主の延長線上で法人にしたフリーランス経営者。
見事な右脳人間で、直感的で面白いコトが大好きなのだけれど、この月島の提案にイマイチ理解が追いつかない。

「ふーん。で、どういう風に貯めるの?」と私。

ふーん。で、どういう風に貯めるの?
こうやって、国内線を何度か往復するんです。例えば 羽田⇆那覇 を2往復/1日でやれば、6月末までだったら5日もあればクリアします。
月島

数字が苦手なため読む気がしない・・。
というか、頭に入ってこないのだけれど。

要するに目的地に着いたところで、観光することなく、そのままトンボ帰りで元の空港に戻って、ただひたすらにマイルを貯めることを目的とした「修行」であるらしい。

なんじゃそりゃ。という怪訝(けげん)な私のリアクションに。

まぁ、やることないんですけどね。意味無いですし。
月島

うーん。でも、月島は私が一緒じゃなくても行くの?

もちろん、一人でも行きますよ。
これ、一回ゲットしたら、その後は年会費でこの特典ずっと使えるんで。
月島

ふーん。行くんだ。

あ、でもいいですよ。無理しなくて。
薫さん、興味なさそうですもんね。
月島

あなたねー。誘っておいて、なんなのよ。その態度。

あ、やりたいんですか? へー。
月島

という、なんとも煮え切らない感じでイライラする私。

せっかく人が付き合ってやろうって言ってるのに。
それに、イマイチ月島の言うコトが信じられないので、本当にこれはメリットあるのかという裏付けを取るために元CAの義理の妹にLINEで聞いてみた。

月島情報によると、
「同じ日に同じルートを往復する際は、クルーも同じになるので修行してると一発でバレるという恥ずかしさもある。」と言われたのだけれど。

どうやら、メリットあるし、普通に修行している人がいるとのこと。

ふむふむ。

あの月島の態度が気に食わないままだけれど、せっかくだから付き合ってやろうという私は、もう少しこのくだらないような、また不毛(に思える)な修行に出るための理由が欲しかった。

経費で修行できるか?

「交通費としての経費計上は可能か」ということを顧問税理士に尋ねるワタクシ。

実は、今期コロナの影響で助成金・借入等で(実稼働よりも)いろいろと売り上げが立ち、利益が出たため税金払うことになる。と、不定期会議で報告を受けていた。

ぬぬ。

いくらの税金払いになるか未定だけれど、それなら経費として何か使えないものかと考えていたタイミング。
そして、即座に税理士より「経費になりますよ。」とのこと。(LINEで聞いてみた)

また、実兄もANA系列のカードを利用していたり、実弟もJAL系のカードを持っているとの情報が加わり、いよいよ私もこのSFCカードが欲しいという決断をし、月島とのコメダ珈琲での会議は終了した。

わたしが「やる」と決めた瞬間に。

絶対、やると思いましたよ。
月島

えっと。どういうこと?

僕、わざとあんな風に言ったんですよね。想定通りの態度だったんで、面白くって。
月島

!!!

まんまと月島に遊ばれたところで、メリットしかないというSFC修行をするべく、差し迫ったスケジュールを調整することにした。

この後のストレスは、きっと想像よりもずっとあるんだろうな。と思いながらも。
まずはプラチナ会員を目指して、計画を練ることを開始するのだった。

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