vol.56 過ぎゆく夏、深緑と炎と読書と私。〜東京クラシックキャンプ編〜

2020年8月の最終日。
今年はいつまでも梅雨が長引いて。

ようやく夏が始まったと思えば、灼熱の暑さで。
新型ウィルスの影響で外出できないことに加えて。

今までが過剰な生活だったのだと、戒めのような日々に。
失ってゆくものを指折り数えても。

仕方のないことだということも理解しながらも。
やはり物淋しさは拭えぬままで。

その虚脱感とどう向き合い、
どのように折り合いをつけてゆけばいいのかを模索しながら。
優しくなれない自分にイライラして。

手放すこと。
執着しないこと。
変化を受け入れること。

頭で理解していても。
感情が追いついていかないのだから。

仕方ないじゃない。
そう開き直りたいけれど。
誰もが我慢しているのだと言われてしまえば。
私の我がままなど誰が相手にしようものか。

美しい木漏れ日に目を細めて。
全身の力を抜きながら。
私は大地に横たわり、空を仰いだ。

当たり前にあった生活は、
次々と失われていくけれど。
それだけが哀しいのではなく。
そこに誰かがいることを感じられないことが淋しいのだろう。

愛情や温もりを。
どのように伝えられるだろうか。

表現しなければ分からず。
言葉で伝えなければ理解できず。
信頼関係を飛び越えた表現は届かず。

これまで培ってきたものはストップして。
もしくは、崩壊した。

我が子たちとの日常を送りながら。
日々の生活の尊さを再認識する。
息子の自宅での居場所は、私の書斎で。

YouTubeとニンテンドーswitchを並行して操りながら。
そこで知り得た知識を。

私に「子育て7箇条」について教えてくれたり、
イグノーベル賞や、グーグル美術館の話などをする。

ウィルス感染リスクがあるから外出はしない。と宣言された。
どうやらオンラインで知識を蓄えているようだけれど。

小6の息子の成長を間近で見ながら。
私の仕事の様子を感じ取ってくれているだろうか。

掌のマッサージでスキンシップをしたり。
学校での出来事を話している。

高校受験を控えた娘とも。
ママが英語の個人レッスンの先生をしてくれとのご指名。
進路についても寮のある生活がしたいと、懸命になって探しながら。

中学受験の時とは違う目的意識を発揮して。
自立したいという彼女の意思を応援する母親の私がいた。

解放された自然の中で。
静かに読書をしながら。
自分の使命について確認をした。
炎のゆらぎを眺めながら。
青と橙と緑の火に吸い込まれそうになりながら。

薪を焚べ。
炎を眺め。
酒を飲む。

不意に護摩焚きの業を思い出し。
こんな気分なのだろうかと思慮を巡らす。

閉ざされた世界にするのか。
世界と繋がれる世界にするのか。

次元を行き来しながら。
どの自分であってもいいのだということを。

自分らしくいることについて。
深く考えただろうか。
非情な時もあれば。
感極まって泣くこともある。

どれもこれも。
私なのだ。

そして、あなたなのだということを。
そろそろ理解する時なのだろう。

画一的な人などおらず。
むしろ、それは憂うべきことなのではないだろうか。
人間はそんなに単純にはできていないのだから。

そう伝えたくて。
それでいいのだと。

人に必要なものは「愛」で。
原点はそこなのだということを。

気付くために何をしなければならないのだろうかと。
この日も自然と一体化しながら思いに耽るのだった。
 
 
 

東京クラシックキャンプ (会員制キャンプ場)
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