vol.90 梅雨の桜島を眺めながら〜シェラトン鹿児島〜

慌ただしい日々の中で。
見過ごしていた自分の内面と思わぬ形で向き合う。

毎月どこかへ気ままに出向きながら。
休息を取っていたけれど。

そうじゃなくて。
ちゃんと立ち止まって。
自分の時間を持ちなさいね。と、ブレーキを掛けられた。


毎日が刺激的で楽しすぎると、
ジェットコースターのように興奮して。
機微に疎くなる。

もちろん、ただ手放しで遊んでいたわけじゃない。
複数の仕事のプロジェクトや、
受験生を二人抱えて、
将来のことを考えながら。

そんな当たり前と思われそうなことでも。
やっぱり自分のペースやキャパ以上のことが続くと
強制的にストップがかかる。

妊娠初期のつわりもそうだったけれど。
大事にしなくちゃいけない時に、
私はきっと飛び回って、
独身の頃と変わらない生活をしていたに違いない。
母親になる自覚も遅くて、
育児は本当に修行だった。

そんなことを思い出しながら。

世の中のほとんどの人が、
どうでもいいことを、どうでもいいのにも関わらず
ぐるぐると悩んでいる。

それはそれは驚くほどに。
答えはとてもシンプルで簡単なことなのに。

人がそれに悩むことが想像できなかったので、
その解が簡単に出ないことに驚いていた。

どうしてそうなるのか?と、
目の前に課題を持っている人と話していると
するすると言葉が出てくる。

そういう意味では、
世の中に強烈に発信していきたい!というタイプではなく。
なぜ、そういう風に思うのだろうか。

なぜ、その人はそうなったのだろうか。
そういう部分にフォーカスしていく。
全ては自分と違う個性を持つ人への興味だから。

この数ヶ月は特に慌ただしかった。
気忙しかったし、実際に時間も取られた。

「普通の主婦」の定義は何かわからないが、
私も普通の主婦だった。今もそうだけど。

そんな「普通の主婦」が運と縁と好奇心で起業して、
年々と売り上げ規模が増えていくようになって。

この数年、よくよく感じるのが
入るお金が増える分、
出ていくお金も増すものだと。

これはこれは・・。
本当にそんなものなんだなーと。
入る桁が変われば、
出ていく桁も変わるもの。

うまくできてるなーと思いながら。
結局はそれが面白い仕事をしているのだ。

角部屋のスィートルームからは、
桜島が美しく鎮座していた。

雨女なので、滞在3日目などは
姿すら見せてくれなかったけれど。

とにかく、人の気分も天気と同じようにコロコロと移り変わり
上気することもあれば、落ち込むこともある。

この鹿児島旅行から戻った翌々日。

喉に違和感を覚え。
みるみると高熱となり、
38度越えを三日三晩過ごし。
悟った気分になった。

そうか。
私は楽しさに感(かま)けて、
自分の内面と向き合ってなかったのだ。

文章を書くことは、
自分の心を整えることなのに。

その時間を確保せずに、
さまざまなことがうまくいっているからと、
次から次へとくる外からの刺激に対応しながら、
舞い上がっていたのだ。

これは戒めなのだと。
強制的にブレーキを掛けられながら。

過去のさまざまなことを思い出しながら。

今の自分を創ってくれたことに
感謝する気持ちを忘れて、
傲慢になっていたのではないだろうかと。

身体が弱ると気持ちまで脆弱になり。
涙がボロボロと落ちる。

関節が痛くなり、締め付けられるような頭痛。
悪寒で足先から頭まで震え、心細くなる。

自分の弱さを目の当たりにし、
それに動揺し、ますます切なくなって。
孤独と闘いながら。
内省をする時間が訪れた。

思いの外、症状は長引き。
ようやく快方に向かった時に、
この紀行文を書いている。

いつも、誰かに思考を奪われていてはいけないのだと。
自分との会話を持てたことに。
また自分らしさを取り戻したような気がする。

<訪問先>
シェラトン鹿児島(桜島スィートルーム)
https://www.marriott.co.jp/hotels/travel/kojsi-sheraton-kagoshima/

鹿児島空港
https://www.koj-ab.co.jp

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