vol.29 歴史と自然の前に立ち尽くして〜鬼怒川金谷ホテル編〜

長かった冬に終わりを告げて。
春の装いで向かったのは日光東照宮だった。
そこは外国人の姿ばかりで、日本人の観光客の少なさに驚きながらも、世界遺
産の地としては珍しくもなんともない光景なのだと思い直す。

20年くらい前から外国を訪れては思っていた。
なぜ、日本は街中に外国語の案内表示や両替所ないのだろうと。
そもそも私が見落としていたのだろうかと思いながら。

インバウンドという言葉が一般化されて。
ようやく当時の違和感が解消されてきたような気がする。

これからますますボーダーレスになって行くけれど。
自分は何者なのかという問いに応えられる人でありたい。
また、既にそうであるがゆえに。
我が子たちにも、周りの人たちにもそれが必要だということを伝え続けたいと考えている。

国境やジェンダーを超えて。
隣にいる誰かがすごいのではなく。
自分が何者でどういう状況にいたいのかを受け止めながら。

戦うことが全てではなく。
そこに在るものに対応する力を備えながら。

卑屈になることなく、卑下することなく。
今ある現状を受け止めながら。
こうだったらいいのに。という社会を創ってゆけたらいいのにと願う。

きっと、私のしていることなど小さな声のひとつかもしれないけれど。
隣の人の笑顔を見ていられる大人になっていられたらいいのにと願っている。

自分を好きでいることで、誰かを好きでいられて。
家族やその周りの人たちも大好きで。

自分だけを見ていて欲しいとか、
自分しかいないとかという要求を誰かにするのではなく。

まずは自分が自分を信じてあげることとで、自分は守られるのだから。
そして、子供達の生きる力を信じ、周りの人たちの力を信じて。

大丈夫、大丈夫。
だから、私も大丈夫と。

相も変わらず、根拠のない自信だけを持ち合わせて。
今日も自分を持て余したりしながら、流れる時間を過ごすのだった。

荘厳な滝を眺めながら、
まるで3Dのようだと本末転倒のことを考えながら。
滝の近くまで行けば、その水しぶきや音が全身に降り注いでいるというのに。

どうして私はここに居て、この滝を眺めているのだろう。
なぜ私はここに居て、自然と対峙しているのだろう。

そして、
これから私はどこへ向かって行くのだろうかということが頭から離れなくなり、泣きたくなった。

ねぇ、どうして、どうして、どうして?
そうして、また私は内省をする。

旅は封印してあった記憶を呼び覚まし、自分の過去と向き合いながら答えを出すような作業でもあるがゆえに、私は旅を続けることをやめられないのかも知れない。


 
 
 
鬼怒川金谷ホテル
https://www.kinugawakanaya.com

日光東照宮
http://www.toshogu.jp

華厳の滝
http://kegon.jp

中禅寺湖
http://www.nikko-kankou.org/spot/12/

いろは坂
http://www.nikko-kankou.org/spot/9/

鬼怒川ロープウェイ
http://ropeway.kinu1.com

明智平ロープウェイ
http://www.nikko-kotsu.co.jp/ropeway.html

Pâtisserie & Café DEL'IMMO(パティスリーアンドカフェ デリーモ)
http://www.de-limmo.jp

スターバー(東京ミッドタウン日比谷)
https://www.starbar.jp

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