無駄のない空間に。生活感を取り除き。 必要最低限のシンプルさで。私は切り取られた時間を過ごしていた。 人はもっと自然体でいいのに。そう常々思いながら。そのことを伝えることを仕事にして。 地方創生という言葉を反芻しながら。…
カテゴリー: ホテル・旅館・宿 (page 3)
スイデンテラス(ライブラリ編)
建築家の坂茂先生の作品というこのホテルに泊まることが、この地を訪れたのが目的だった。 旅先のライブラリは、私にとって安息の空間。そこのコミュニティー空間で、気兼ねなくビールを開けて。ソファーに足を伸ばし。誰にも邪魔されな…
THE SHINRA 森羅(チェックアウト編)
心地よく目覚めた朝に。飽きるという感覚がよくわからないと言われた。 同じものをずっと食べていたら飽きるでしょう。同じことをずっと繰り返していたら飽きるでしょう。同じ場所にずっと飽きるでしょう。 そういう感覚なのよ。そう説…
THE SHINRA 森羅(朝食編)
逆らいたくなることがしばしばあって。だいたい的を得ている時で。 磁場が狂うように。自分の制御が効かなくなる。 天敵のようでいて。味方であることに。本能が察知する。 きっと。ずっと。これからも。 THE SHINRA 森羅…
THE SHINRA 森羅(nest room編)
まずは感情が動く。良くも悪くも。 心地よく居られるように、自分のことをよく知ることが大切で。周りの人に迷惑をかけないようにしたいと願いながらも。どこまでどうすればいいのかがわからなかったりすると。 線引きはエゴになり。い…
THE SHINRA – 森羅(バーラウンジ編)
どうしても。繰り返してしまうその流れに。相性というのは、そういうものなのだろうと振り返る。 冷静になって。一人になって。考えると。とても軽率で。浅はかなのだけれど。 きっと私はそれに安心して。同じことを確認する作業なのだ…
THE SHINRA – 森羅(ディナー編)
叔父の訃報が届いたのは、朝早くだった。神戸のおじさんは、一本気のあるカッコいい人だった。人情があって、低い声でわたしの名前を呼んでくれていたことを思い出す。 ボスザルのような風貌で、曲がったことをしたら叱られそうな雰囲気…
THE SHINRA – 森羅(ウェルカム編)
まるで何事もなかったかのように。わたしはそこに存在していた。 刹那的な過ごし方は、無駄なように思えるけれど。年齢を重ねるほどに。それすら難しくなてくるのだから。 無為に重ねる時間の罪を。誰かを責めてしまいたい気持ちになり…
伊久(朝食編)
3度目の伊勢神宮。 初めての時は、新人リポーターの頃に取材で。2度目は、40歳になった時に。 記憶を辿る。そこに行くからこそ思い出す。私の足跡を見つけて。どことなく切なさの影があったり。幸せの欠片が落ちていたような気がす…
伊久(夜食編)
42歳。これまで病院にお世話になることがほとんどなく。大きな怪我や病気もなく。結構楽しく生きてきている方だと思う。 しかしながら。そろそろケアも必要な年齢なのか。ちょっとしたことで、足腰が痛くなったり。休憩が必要だったり…