二期倶楽部(那須)

嵐のように荒れた空。 初めて訪れる場所。 まるで美術館のようなホテル。 ここに相応しい人で在りたいと思いながら。 食事と合わせたマッチングのワイン。 細く美しい箸でいただく料理。 今日は、なんの記念日だったっけ。 どこか…

坐忘林(客室編)

ここで過ごすために訪れた。 佇まいはその本質を現す。 経験値は滲み出る。 浅い経験も武器になり、 重ねた体験は魅力の深さとなる。 食べたもので身体が作られるのならば、 見聞きし、経験し、思考したもので精神が作られる。 表…

坐忘林(朝食編)

「お忍びで来る方も多いんですよ。」と言う。 私の顔を見て、アナウンサーの誰々に似ているという会話の流れだった。 そんな気さくな雰囲気も好き。 和食に合わせた器なのに、 まるでアフタヌーンティーのようなセッティング。 想い…

坐忘林(バー編)

そこはとても静かな空間だった。 「ここはデザイナーさんがどの角度から写真を撮っても画になるようにと、 計算されて造られているんです。」 「本当は、ここはリネン室になる予定だったんですけどね。 デザイナーさんが、それじゃイ…