両手で抱えられるだけの想いは限られているのだろうかと。
過ぎ去りし日々を振り返ることをせずに。
前だけを向いて歩ける人はどれくらい存在するのだろう。
人生の分岐点を繰り返し。
選んだ道を歩みながら、選択を重ねて生きている。
私は欲張りでありたいと願いながらも。
何かを得ることは、何かを諦めることだと思っていた。
どこの学校へ行き、どんな仕事を選び、誰と結婚するのか。
どういう恋愛をしてきて、離れてきたのか。
仕事で行き交う人たちや、一期一会の流れの中で。
旅先での出逢い。
それは人とだけではなく、歴史だったり、建立物であったりもする。
万物の中で自分が存在することで。
後悔をすることのないように、自分の責任であり続ける。
そうして今の積み重ねを未来に向けて放ちながら。
「時間軸はね、逆なんだよ。」と教えてくれる人がいた。
「未来から流れてくる今が幸せだとしたら、未来はもっと幸せだからね。
もちろん、その逆もあるから。
だから、今をどれだけ良いものとして捉えられるかが大事なんだ。」
そんな会話をして。
鴨川の流れを横切りながら。
自分が崩れたり、壊れたりしまわぬように、
すり抜けてゆく過去と現在と未来を。
透明なままで生きていけたらいいのに。
そんなことを考えていたようにも思うし、
ただ漠然と目の前の景色を眺めていただけかも知れない。
10年という単位が瞬く間に過ぎると感じるようになり。
我が子の成長と共に、自分の軌跡を辿る。
新宿から函館の高校に進学した娘が、夏休みで帰ってきた。
ペカペカと輝かんばかりのその表情や雰囲気に。
何も言わずとも安堵できることの有り難さ。
本人も自覚しているようで。
多分、視野が広がったこと、自分に自信がついたこと。
この先も幾度となくチャレンジし、乗り越えていくのだろうけれど。
その都度都度を。
人生を味わい尽くして。
お腹から声を出して笑えるように。
楽しいことも、苦しいことも、切ないことも。
思い通りにならない理不尽なこともあるだろう。
大人になれば、その葛藤や苦悩、チャレンジが終わるのではなく。
大人になった時こそ、
どう向き合えるかの経験を重ねる時期なのだから。
それすらも、血肉となり糧になるのだから。
いつまでも無邪気に笑えるように。
私自身もそうであれるように。
「ねぇ、英語を教えて。」
「発音も教えて。」
「司会の仕方も、アナウンスの仕方も。」
コミュニケーションのスキルを、惜しみなく注ぎながら。
そうね、世渡りのことなら何でも聞くといいわよ。と。
同じ空間で伝えられる夏休みのギフト。
一緒に暮らすことだけが、愛情ではなく。
身の回りのケアを親身にするだけが、母親の役割ではなく。
人生を応援することが支えなのだと信じている。
だから、私は引き止めることなど微塵も思わなかった。
飛び出していきたい衝動を同じように抱き。
無敵感すらあった当時を振り返る。
あの頃は、何にでも成れる気がした。
若さ故のエネルギーを。
身近な大人が摘んでしまうことの罪を。
気づかないままいることの罪を。
何かをしたい。という欲求を持てることの素晴らしさを。
自分の生き様でしか伝えられないような気がするのだから。
大人になって輪郭が曖昧になってしまっていた未来像を。
この夏、私は幾度目かの取り戻しを計っている。
そうしてまた旅に出ながら。
心を満たして。
古の重さと、新しいエネルギーを取り入れるのだ。
<訪問先>
京都御所
https://sankan.kunaicho.go.jp/guide/kyoto.html
HIYORI チャプター京都トリビュートポートフォリオホテル
https://kyoto.hiyori-chapter.jp
村上開新堂
http://www.murakami-kaishindo.jp
鴨川(京都・四条)
http://www.pref.kyoto.jp/kamogawa/
喜八洲総本舗
http://www.kiyasu.jp
伊丹空港
https://www.osaka-airport.co.jp
手づくりハンバーグの店 とくら
https://tokura-hamburg.com
ワンランクアップの旅を
リーズナブルに楽しみたい方へ!
日本全国&世界のラグジュアリーホテルに
無料宿泊できるお得情報をお届けしています。
詳しい情報はこちらのURLでCHECK してくださいね✈️