vol.107 前向きな別居することにしました〜50歳からの生き方〜

20代の頃に着ていた服をどうしても手放せないまま。
50代に突入しようとしている私がわたしと対話をしている。

もうあの頃には戻れない。
それは分かっているけれど。
この服を手放したら、当時の思い出や記憶も忘れてしまうだろうと。

時折、タイムスリップして。
その時に感じていたことを思い出す。

そういう時間が私には必要だった。
そんな気がするけれど。

このタイミングでの断捨離は、これまでと違う。
この先の人生を軽くするために。

 過去にとらわれるのではなく、これまでの人生を丸ごと受け止めて。
今のわたしがあることは、振り返ることをもうしなくていいのだという境地になっている。

半世紀が過ぎる。
生きていて、50歳の節目を迎える時に。
幼少期、青年期、社会人になり、結婚をして、子育てをしてきて。

これまでの溜めてきた数々は、リセットしていいのだと思えるようになっている。

1年半前に、自宅から徒歩3分のところにオフィスを借りた。
そこまでの経緯は、このようなものだった。

まずは、娘が寮のある高校に進学をしたこと。

🎵大都会の真ん中〜 (作詞・作曲 小椋佳 )
と我が子たちが通っていた小学校の校歌にこのフレーズが入るくらい都会に住んでいる。

3年間の高校生活を終えて、都内の大学進学となり自宅から通うことになった。
その間、コロナ禍を経て再び家族4人で暮らすというのは案外と大変なものだった。

家族だから一緒に居られるというのは、ある意味、神話ではないだろうか。
広い住居だったらまだよかったが、3LDKの間取りに家族4人暮らし。

私にとっては、限界だった。
そして娘にとっても、限界だったのだ。

お互いの距離感がある程度なければ、ストレスで相手を攻撃してしまっただろう。
高校時代の寮母さんからは、整理整頓がきちんとできていて、洗濯、掃除、部屋の環境、時間の使い方がとてもよくて、いつもお褒めの言葉をいただいた。

私(母)と娘。
私たちは、個性が似ているようで違う。
それを尊重するからこそ、私が家を出た・・。というと語弊がある。

私がオフィス代わりに部屋を借りることで、仕事に集中ができるようになり、時間や日々の暮らしにメリハリがついた。

中学生だった息子は、夜な夜なオンラインゲームに興じていて、その声で眠れない。
どんなに注意しても、熱中することを止められず、止めることも難しく、私は家を出た。

するとどうだろう。
仕事の効率が上がり、家事をしながら、家族の会話が増えて、ストレスが軽減した。
本当に救われた気分だった。

一人暮らしは大学時代に4年間経験した。
それ以来の自分だけの空間、インテリア、時間を過ごせたこと。
その快適さに、また自分に使える時間が増えることがとても嬉しかった。

一般的な家族というのは、
一緒に暮らしているのが当たり前だろう。

もちろん、コストもかかるし、固定費もかさむ。
そんな近くに部屋を借りるなら、全員で住める広い部屋の住めばいいのでは?と思うかもしれないが、この別々に自分の居場所があるということがポイントなのだ。

そこから、1年半。

手狭になったオフィス。
ビジネスが順調に伸びてきて、もう少し広めの物件に引越したいと探していた。

すると、縁あって理想的な物件と出会ってしまった。
家賃がいままでの3倍くらいする。
それでも、それでも悩みに悩んで引っ越すことを決意した。

まずは、審査が通るかどうかも肝だったけれど。
新しい生活が再び始まることになった。

自宅から、徒歩3分。
いままでのオフィスと同じ。

これまでのオフィスは、娘の一人暮らしになる。
それから、私は3LDKの部屋をサロンとして法人で借りることができた。

3LDKをオフィスとして使うけれど。
ある意味、私の城なのだ。

自宅にある私の私物は、新しいオフィスに全て移動させる。
いつの間にか、自然に別居状態なのだと気づいた。

世の中には「卒婚」という言葉があるように。
私は、その生き方にシフトしているのだと気づく。

子どもが成長してきて、そういう家族の形があってもいい。
それが、ごくごく自然にできていること。

夫婦が一緒にいなければならないこともなく。
お互いが趣味を持ち、尊重でき、無理やり楽しいと感じない旅行に行く必要がないのだ。

やりたいことを別々にするだけで、夫婦でいることには変わらない。
家族を大切にしながら、母親だからといってずっと家族に合わせて生きて行く必要もない。

わたしには私の人生があるのだ。
子育て期は子育てをしてきた。

成長に合わせて、距離感が変わってきている。

息子が高校3年生になり、これでお弁当作りもいよいよ最後になるのかと思うと、なるべく作ってあげたいと思うのだから不思議なものだ。

母親の役割は、全部先回りしてやってあげることではない。
本人が考えて、やりたいことを決めて、そのサポートをすること。

そんなことを思いながら。
私の何度目かの人生の節目を目前にして、今の気持ちを残しておこうと思うのだった。

断捨離をしながら。
振り返るばかりの人生ではなく、今からの人生をより楽しめるように。

<生活圏>
西新宿〜北新宿エリア

<ショップ情報>
Botanical Atelier Ressources | ルスルス (新宿 伊勢丹 5F)
https://www.ressources.jp

FUGA
https://fuga-tokyo.com

KARE
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マルニ木工
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