ねぇねぇ。道、間違えているんじゃない?ナビを信じていいの?そんな不安にかられながら。 たどり着いたのは、魔女の住むカフェだった。森の奥深くに佇むその場所は、隠れ家という表現が相応しく。ひっそりと主張した心地よさに包まれて…
THE SHINRA 森羅(チェックアウト編)
心地よく目覚めた朝に。飽きるという感覚がよくわからないと言われた。 同じものをずっと食べていたら飽きるでしょう。同じことをずっと繰り返していたら飽きるでしょう。同じ場所にずっと飽きるでしょう。 そういう感覚なのよ。そう説…
THE SHINRA 森羅(朝食編)
逆らいたくなることがしばしばあって。だいたい的を得ている時で。 磁場が狂うように。自分の制御が効かなくなる。 天敵のようでいて。味方であることに。本能が察知する。 きっと。ずっと。これからも。 THE SHINRA 森羅…
THE SHINRA 森羅(nest room編)
まずは感情が動く。良くも悪くも。 心地よく居られるように、自分のことをよく知ることが大切で。周りの人に迷惑をかけないようにしたいと願いながらも。どこまでどうすればいいのかがわからなかったりすると。 線引きはエゴになり。い…
THE SHINRA – 森羅(バーラウンジ編)
どうしても。繰り返してしまうその流れに。相性というのは、そういうものなのだろうと振り返る。 冷静になって。一人になって。考えると。とても軽率で。浅はかなのだけれど。 きっと私はそれに安心して。同じことを確認する作業なのだ…
THE SHINRA – 森羅(ディナー編)
叔父の訃報が届いたのは、朝早くだった。神戸のおじさんは、一本気のあるカッコいい人だった。人情があって、低い声でわたしの名前を呼んでくれていたことを思い出す。 ボスザルのような風貌で、曲がったことをしたら叱られそうな雰囲気…
THE SHINRA – 森羅(ウェルカム編)
まるで何事もなかったかのように。わたしはそこに存在していた。 刹那的な過ごし方は、無駄なように思えるけれど。年齢を重ねるほどに。それすら難しくなてくるのだから。 無為に重ねる時間の罪を。誰かを責めてしまいたい気持ちになり…
館山なぎさ食堂
館山のエリアでおしゃれカフェと言えば。ここのお店がヒットした。 たっぷりの海鮮が乗った丼や、テラスからの景色の良さに。ランチタイムのピークを過ぎての来店だったけれど。のんびりするには、十分な時間を過ごす。 同じ事象でも。…
Ocean Gate 103
海風とは、いつもこんなに強いのだろうかと思いながら。まるで台風のような風力に驚きながら向かった旅の途中。今月オープンしたばかりのお店に立ち寄った。 イカリングがたっぷりと乗せられたサラダを頬張りながら。海の幸の食べ方を考…
ランデブーラウンジ・バー
本当はそんなに単純ではないということを知ってはいても。心の機微など、伝わるなんて期待を抱くことの方が間違っているのかも知れない。 鉛のような感情を抱えながら。どう言葉にして伝えたらいいのかを測りかねて。そのように説明して…